2021 Fiscal Year Research-status Report
A Historical Study on the Transition of Institutional Korean Language Education and its Influential Factors until the 1960s
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18K00762
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
呉 大煥 名城大学, 外国語学部, 教授 (20340218)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 言語学 / 韓国語教育 / 韓国語教育史 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、コロナ禍の中で、海外出張が出来なく、研究報告を行うことが出来なかった。 しかし、国内でできる作業をやり続け、① 2018年アメリカのフィラデルフィアのPresbyterian Historic Societyで収集した1959年から1965年までの延世大学韓国語学堂との関連会議録や書簡文などの文書の翻訳を完成した。また、2013年に行なったアンケート調査(2013年現在、引退した韓国に派遣されていたアメリカプロテスタント教の元宣教師対象の調査、韓国での韓国語学習に関する調査)の結果も分析した。主に1960年代に延世大学の韓国語学堂で韓国語を学んでいた元宣教師の応答内容の中でその当時は理解できなかった部分が関連会議録や宣教師と宣教本部との書簡文などの内容により、より詳しく理解できるようになった。しかし、研究テーマである宣教師たちの韓国語教育と延世大学韓国語学堂の韓国語教育の関連性を緻密に調べるために、また、前回の資料の公開年度制限があって収集できなかった1970年代の資料収集ための出張が必要となった。 このように翻訳した資料は資料集として公開する予定である。 ② また、『Fifty Helps For the Beginner in the Use of the Korean Langauge』の文字化したコーパス資料を分析する作業を行なった。研究協力者である崔ジョンド先生の協力を得て、初版(1896)から第6版(1926)までの学習書の内容を微視的に分析する作業を続けている。この学習書の記述項目の内容の変化を修正、削除、添加の3点を基準にその原因などを究明する作業を続けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の中で海外出張が全くできず、また、家族の看病などの理由で、十分な研究時間の確保や継続は順調ではなかったと思う。 ① 研究の過程で、1960年代の延世大学韓国語学堂の講師であった先生に至急確認しないといけない事項が現れているが、韓国に行けない状況が変わってないので、確認できないままである。その方は年寄の方で、直接会わないと調査ができない状況であるので、2022年度に出張を実施し、インタービュ調査を行う予定である。② そして、2021年度に『宣教師Allenの朝鮮語学習』に関する論文発表を予定していたが、類似した論文が他の方より発表され、現在修正・補完作業を進めている。 実績報告に書いたように国内でやれることは十分できたと思われるが、研究成果の発表が上手くできなかったことや海外での調査が課題として残っているので、やや遅れていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のように、韓国出張が急な仕事である。初期韓国語学堂の講師だった先生とのインタビューを実施し、アメリカで収集した会議録の内容に関して確認する必要がある。また、2021年度から準備している成果報告を2022年度の秋の学術大会で行う予定である。 このような成果発表をまとめ、2022年度で研究を終了する予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた海外出張が出来なかったので、2022年度に執行するつもりで残額を残しておいた。
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