2023 Fiscal Year Annual Research Report
A Preliminary Study for Developing Pre- and Post-Study Abroad Educational Programs to Maximize the Effect of Studying Abroad
Project/Area Number |
18K00769
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
山川 健一 安田女子大学, 文学部, 教授 (00279077)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 留学 / 留学の効果 / 留学プログラム / 留学事前事後 / 外国語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
4年前の調査対象学生の5か月間の留学の前後に行う予定であった調査・アンケートのうち、留学後のものがコロナ禍の発生とともに十分に行うことができなかった。したがって、2023度はチューターとして担当している学生を対象にして、9月から1月までの5か月間の留学の前後に各種アンケート調査を行った。調査対象分野は、英語学習動機づけ、言語使用不安、学習方略、コミュニケーションストラテジー、異文化間能力、内的変容(BEVI)である。これに加えて、留学前後の英語能力伸長の確認のためにTOEICも利用した。また、留学後の2024年2~3月に10名の学生を対象に半構造化インタビューも行った。帰国後のアンケートについては、授業開始後の2024年4月からデータ収集しているので、留学前後の比較を全体的に検討する分析はまだ終了していない。 学会等での口頭発表については、①「留学における学生の変容:BEVIを用いた分析を中心として」(J-CLIL第2回中国支部研究会招待講演)、②「海外留学における実践共同体の中での学びと変容」(大学教育研究フォーラム)を発表した。①はBEVIという心理測定ツールを用いて、留学前後の内面的変容やその留学先別の相違について量的に分析したデータの報告である。結果としては、留学前後でBEVI の全体プロファイルにおいて大きな変化が多くの尺度で見られたわけではなかったが、留学するキャンパスによって学生の変化にある程度の特性が見られた。②については、過去に行ったインタビュー調査のデータを基に、学生の留学を「実践共同体での学び」と捉えなおすことによって見えてくるものについて報告した。特に、実践共同体への参加を促す要因と阻害する要因について報告した。 論文等の執筆については、上記で発表したもの、ならびに現在収集している留学後の各種アンケートデータが終了次第、順次発表していく予定である。
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