2022 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive Study of History of Korean Language Education in Modern Japan: Focusing on the Concept 'Old Korean Linguistics'
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18K00782
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
植田 晃次 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 教授 (90291450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 謙一 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (00271453)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 朝鮮語教育史 / 旧朝鮮語学 / 朝鮮語 / 原物主義 / 人物史主義 / 朝鮮語学習書 / 島井浩 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナウイルス蔓延による状況は終息しないものの、政府や各所属機関の活動基準の緩和を考慮しつつ、可能な方法で研究を進めることを今年度の推進方針とした。 計画に基づき、以下の通り研究を推進した。(1)5月に研究会を対面で開催した。これにより、旧朝鮮語学の内容・性質について、より深化した定義づけを行う条件を検討した。また、昨年度にその一部を明らかにした川辺紫石の人物史に関して、新発見の資料を検討した。(2)『実用韓語学』他の執筆者・島井浩について論文を公刊した。そこではまず、人物史主義により島井の経歴を、原物主義により学習書の書誌を綿密かつ実証的に明らかにした。また、島井の学習書を日本近代の出版という文脈の中で再解釈し、ひとつの分析方法を提示した。さらに、「両国の架け橋」等の従来の評価とは異なる島井の人物像を提示した。(3)『文法註釈韓語研究法』の執筆者のご親族からご連絡があり、様々なご教示をいただいた。これに伴う主要な具体的成果として、墓参し得たほか、不詳であった没年が明らかになったことから、訃報(『大分新聞』・『豊州新報』ともに1938年2月22日付)を発見した。(4)国内出張による原物主義に基づく調査により、『朝鮮諺文』(一橋大学蔵)が高等商業学校・東京外国語学校の教科書であったことと、『朝鮮語独案内』と『日韓英三国対話』の抄写とされる『朝鮮之諺文』(国文学研究資料館)の具体的内容が明らかになった。(5)これまで取り上げられることが殆どなかった『新選正則日鮮会話』の執筆者・齋藤助昇の人物史の一部を明らかにした。(6)学習書の書誌の構築についても、引き続き再点検を行い、遺漏と追加事項の補充を進めた。 なお、これまでの実施状況報告書でも述べた通り、2019年に学会発表した研究代表者・研究分担者の論文各1本はすでに掲載決定を確認しているものの、今年度も依然として刊行されなかった。
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