2020 Fiscal Year Research-status Report
スペイン語教育と文化間理解に資する「汎用スペイン語」の研究
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18K00786
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| Research Institution | Aichi Prefectural University |
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Principal Investigator |
江澤 照美 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (80305507)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | スペイン語教育 / スペイン語 / 共通語 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の9月に「「汎用スペイン語」を追い求めて」というタイトルで、関西スペイン語学研究会においてZoomミーティングによる口頭発表を実施した。まず、2018年度末に研究代表者が実施したアルゼンチンでの調査の成果の一部を報告した。さらに「汎用スペイン語」とスペイン語の地域的多様性の関係について従来詳細に紹介されることがなかった先行研究の紹介を交えながら、両者の重要性や相反性を指摘した。当日の参加者からは非常に有益な助言や感想をいただいた。
2020年度末に上記発表タイトルと同名で、上述の口頭発表の内容をさらに修正かつ発展させた論文を所属機関の紀要雑誌に発表した。この論文の中で、研究代表者はスペイン語の言語バリエーションから「汎用スペイン語」の具体的な言語モデルを構築するための要素を抽出することの困難さを指摘した。
また、本研究において構築を目指すべきはあらゆる教育現場で使用する抽象的な言語モデルではなく、CEFRが求める語学教育への準拠であることを明らかにした。研究代表者は本研究課題に着手した当初、「汎用スペイン語」の名のもとにある種の言語モデルを構築することを意図していたが、これまでの考察をふまえた結果、以降の「汎用スペイン語」へのアプローチの方法を変更し、CEFRの教育理念の観点から本研究課題の見直しを図ることにした。
研究計画書では年度内にスペイン語圏での実地調査を予定していたが、2019年度と同様にCovid-19の世界的な蔓延により調査遂行が極めて難しい状況が続いているため、中止せざるを得なかった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究課題は本来2020年度で終了する予定であった。しかし、2019年度末に実施を予定していたチリでの研究調査が、Covid-19の世界的な蔓延の時期と重なってしまったために中止を余儀なくされた。また、その後も海外調査の実施の見通しが立たなくなり、計画の根本的な見直しを余儀なくされている。
まず、本事業の終了期間を2021年度に延長することを決定し、その申請は受理された。研究計画の見直しは現在も続いているが、2021年度末に何らかの成果を発表できるよう鋭意努力中である。
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| Strategy for Future Research Activity |
本事業ではスペイン語圏での調査を計3回実施する予定で、すでに1回は実施済みであるが、残念ながら期間内に海外渡航を伴う調査を遂行することは極めて困難と予測している。
それに替わるものとして現在予定しているのは文献調査およびスペイン語圏においてオンラインで実施される本研究課題に関わるセミナー等への参加による情報収集である。すでに一部実施しているものもある。最終的な成果をどのような形で残すかについては方針が完全に定まっておらず、喫緊の課題となっている。
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| Causes of Carryover |
旅費(海外調査)の執行ができなかったため。2021年度も使用する見込みが立たない可能性があるので、書籍またはオンラインによる情報収集に関係する物品または人件費に執行を予定している。
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