2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K00795
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
尾関 直子 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (00259318)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 ウェイトン 明治大学, 国際日本学部, 助教 (80867862)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | スピーキング / コンプレックス・システムズ・アプローチ / タスク |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度には,スピーキングのどのような外的・内的要因が影響しているかを実際に調査した。調査で使う20回分のスピーキングタスク,ジャーナル,質問紙調査に使うタスクを準備し,調査を行った。調査協力者は,大学生15人であり、英語習熟度は非常に高い学生から低い学生までさまざまである。この学生が20回にわたって,スピーキングタスクを,授業外で行った。スピーキングタスクは,2コマから6コマの漫画を見て,英語で物語を作るという課題である。なお,タスクの並び方は,ランダムとした(各協力者により,タスクの並び方が違う)。これは,タスクの違いがスピーキングパフォーマンスの向上や低下と結論づけられないようにするためである。また,課題を行った後,必ず,ジャーナルを作成してもらった。ジャーナルの各エントリーには,与えられたタスクが終了するごとに自分のスピーキングを振り返り,文法や語彙,内容の修正点を参加者みずからが考える自己評価欄を設けた。 データ収集は、すべて終了した。2019年には、課題として行った20回のタスクがICレコーダーに録音されているので、その内容の文字化を始めた。文字化する場合には、のちにaccuracy, fluency, complexityの3つのカテゴリーにおいて発話を分析をするので、特にfluencyを分析するのに必要であるポーズの秒数やhesitationの場所、言い間違いの訂正などもわかるように細かくトランスクリプトを作っている。本年度は、現在5人(100タスク分)を文字化した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
15人の調査協力者が20回分のタスクを行い、実験が長期間に渡ったため、膨大なデータとなり、録音したデータを文字化するのに、時間がかかっている。単に文字化するのではなく、ポーズや言い間違いなども細かく記録しているので、膨大な時間が必要となっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
データを文字化するのに、時間がかかっているので、英語に堪能な、有能なアルバイト学生を雇い、文字化を手伝ってもらう予定である。いったんデータの文字化が終了すれば、分析にはそれほど時間がかからないと予想される。また、すべてのデータの文字化の終了を待たずに、文字化が終了したデータから分析を始める予定である。
|
Causes of Carryover |
調査協力者である学生への謝金を足りないと勘違いをして予定より、支払いを少なくしたためである。2020年度の予算から学生への支払予定であった額を補う予定である。
|