2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K00795
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
尾関 直子 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (00259318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 ウェイトン 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 特定教員 (80867862)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | スピーキング / 正確さ / 流暢さ / 複雑さ |
Outline of Annual Research Achievements |
調査協力者は、東京に存在する大学生であり、スピーキングのレベルはTOEFL 61点から80点くらいであり、大学生の平均よりは、高いレベルにある。スピーキングのレベルが高くても、より高いレベルを目指すことができることを今回の研究では証明したいと考えている。 調査協力者は,10回にわたって,スピーキングタスクを,授業外で行った。スピーキングタスクは,2コマから6コマの漫画を見て,英語で物語を作るという課題である。調査協力者は外国語として英語を学ぶ大学生15名となった。当初の予定では、大学生10名であったが、よい多くの調査協力者をえることができた。調査協力者が行った10回のタスクは、ICレコーダーにそれぞれのスピーキングを録音した。非常に膨大なデータだが、ICレコーダーに録音した150回分のスピーキングタスクを文字化した。また、2020年度は、正確さ(accuracy)、流暢さ(fluency)、複雑さ(complexity)の分析を終了した。なお,AFCの測定に際して,具体的にどの指標を採用するかの決まりはなく,研究者によって多様である。今回の実験では,これまでの実験で頻繁に用いられている以下の指標を用いることにした。すなわち,「正確さ」は総語数に対するエラーの割合,AS(Analysis of Speech)ユニットごとのエラーの割合,「流暢さ」は一分ごとの音節数,総語数に対して一秒以上のポーズの回数,「複雑さ」は一文節中に含まれるASユニットの数,話された全文章に占める動詞形態(能動態、受動態、時制)などの種類と数を分析した。当初の予定では、スピーキングデータを上記のように量的に分析するだけでなく、質的に分析する予定であったが、指標の話し合いを研究代表者と研究分担者の間で充分に行うことができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
AFCの分析を行ったのち、質的分析である物語分析を行う予定であったが、コロナ禍で、研究代表者と研究分担者が直接会って、データについて話し合う機会がなくなった。物語分析は複指標や程度を決めるのが複雑で入念に話し合う必要があるが、それがあまりできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今回、科研の研究の延長が認められたので、この半年間で、次の分析である物語評価(質的分析)を行いたいと考えている。この質的分析が終了したら、AFCの分析と統合的に分析し、論文執筆や学会発表の準備をしていく予定である。今後は、最大の注意を払いつつも研究者同士が直接あって、研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
ほぼ使用したものと勘違いをしていたため。
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