2019 Fiscal Year Research-status Report
International students' TL-mediated socializing in affinity spaces
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18K00796
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
深田 芳史 明星大学, 人文学部, 教授 (60350279)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 留学 / 留学生の社会的やりとり / 目標言語仕様機会の獲得 / 親和空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
科研費の申請が承認され2年目となる2019年度は、学科主任任期の最終年度であった為、頻繁に学会出張に行くことができない状況にあった。その為、2018年度に引き続き2019年度は、関連するデータの分析作業、そして、執筆作業に注力することにした。具体的には、これまでに収集した複数の関連データの全てを質的データ分析ソフトMAXQDAに入れ、コーディングの手法で分析した。データ分析には毎日取り組んだが、丸一年間を費やしてようやく作業を完了させることができた。 2019年度前期中に全てのデータ分析を終え、その後、始めたのはデータ分析結果の章の構成作りである。各データの内容、つながりを考えながら、分析結果の章全体の構成案を完成させた。この度の論文は博士論文として執筆しており、合計400ページ以上になると予想される長編論文である。2019年の8月中旬、博士論文の指導教授に面談して頂き、データ分析結果の章の全体の流れ、内容構成に問題がないかを確認した。 ミーティング後にデータ分析結果の内容・構成を一部調整し、本章の内容・構成がしっかりと固まったのが2019年8月終わりである。その後、私が開始したのは論文執筆作業だ。夏休み休暇中も主任業務のため学科出張はできなかったが、その分、毎日、論文執筆のために時間を費やした。データ収集を開始するまでに第1章の序論から過去の文献レビュー、概念・理論的枠組み、そして、メソドロジーの章までは執筆を行っていたが、これらは2019年はじめに出版した書籍に活用したため、書き上げた全ての章は改訂・追記をすることとなった。 メソドロジーまでの章の改訂・追記は一応完了し、この報告書を書いている現時点で私が取り組んでいるのが、データ分析結果の執筆である。この章の執筆にもほぼ毎日、時間を取り取り組んではいるがまだまだ書き進める必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況については、学科主任任期と重なり学会発表が予定していたようにできていないものの、概ね順調に進展していると言える。なぜなら、2019年度は膨大な量のデータの分析を予定通り完了することができたからである。また、2018年の科研費報告では、博士論文関連の全ての関連データの分析を完了し、原稿の30パーセントを執筆することを2019年度の目標として掲げていたが、データ分析の完了に加え、50パーセント近くの執筆はできたのではないかと感じている。
2020年度は、数本のブックチャプター、学術論文の執筆もしながら、科研費研究テーマについて執筆しているこの長編論文を必ず完成させることをここに宣言しておきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策については、先に少し述べたように、現在取り組んでいる科研費研究テーマの長編論文を2020年度中に完成させていく予定である。この論文は英語で執筆しているため、文章校正の為にも科研費を使用させて頂く予定である。また、本研究には日本語インタビューデータも多く含まれており、その英訳作業のためにも科研費を使用させて頂く可能性がある。
論文執筆完了の他に2020年度行いたいことは本研究結果に関わる発表である。現在、コロナ感染拡大の影響で海外での学会参加・発表が難しい状況にあるが、事態が好転した場合は、積極的に海外の学会で発表したいと考えている。また、海外出張ができない期間が長く続く場合は、国内の学会で研究発表することも検討していく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じたのは、2019年度が学科主任業務の最終年度で、海外学会出張が全くできなかったことが理由の一つとして挙げられる。また、2019年度の終わりに差し掛かった2020年1月あたりからもコロナウィルス感染拡大の影響で学会出張をすることが全くできなかったことも影響している。この次年度使用額は、論文校正作業の為、そして、コロナウィルス感染拡大の状況が改善されれば学会出張のために使わせて頂きたいと考えている。
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Research Products
(4 results)