2020 Fiscal Year Research-status Report
International students' TL-mediated socializing in affinity spaces
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18K00796
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
深田 芳史 明星大学, 人文学部, 教授 (60350279)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 留学 / 留学生の社会的やり取り / 目標言語使用機会の獲得 / 親和空間 / 資産 |
Outline of Annual Research Achievements |
科研費の申請が承認され3年目となる2020年度は、学科主任の任期が明けたものの、COVID-19の感染拡大のため海外出張に全く行けない状態がずっと続いた。その為2020年度は、科研費研究テーマの博士論文の執筆に注力することにした。前年度(2019年度)の科研費報告書提出時期は、データ分析結果の章の執筆に毎日取り組んでいたが、まったく終わりが見えない状況が続いていた。その後も、学期中はもちろん、夏休み、冬休み、そして、春休みも毎日執筆を続け、ようやく2021年2月初めに博士論文を最後まで書き上げることができた。しかし、指導教授からさらに修正すべき箇所についてアドバイスを頂き、翌日から再び、改訂作業を行う日々が続いた。授業がない日は1日10時間近く改訂・執筆することも珍しくなく、体調をキープするのも大変な時期が続いた。
その甲斐あって2021年5月のGW明けにようやく改訂作業を終えることができ、指導教授からも内容について合格点を頂き、次の段階(業者への英文校正依頼、日本語データの英語翻訳依頼)に進むことも許された。2020年度、学会発表はまったくできなかったが、その代わりに博士論文原稿を最後まで書き上げられたのは何事にも代え難い喜びである。この博士論文は長編であるだけに最後まで書き上げるのには困難を極めた。原稿は一旦は、750ページにまで及び、そこから改訂作業を続け、606ページまでに内容を煮詰めた。研究チームで何本かのブックチャプター論文も執筆・改訂・提出もしながら、この段階まで来れたことを本当に嬉しく思うし、また、これまでのプロセスの中で研究者としてまた一段階成長できたことを実感している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況については、当初予定していた学会発表が全くできていないものの、概ね順調に進展していると言える。なぜなら、2019年度の報告書執筆時、博士論文原稿は50%弱しか書けていなかったものの、2020年度報告書を執筆している現時点で最後まで書き切ることができているからである。これからまだ業者への英文校正、そして、日本語データの英語翻訳依頼をする必要があるが、600ページ以上の長編論文は書き上げることができたのは非常に大きな成果だと言える。昨年度の報告書で「博士論文を必ず完成させることをここに宣言しておきたい」と書いたが、自分が言ったことをやり遂げられたことに大きな満足感を感じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策については、まず、2021年度の前期中に業者・知り合いへの博士論文原稿の校正、または、日本語データの英語翻訳依頼をし、原稿を完成させる。その後、提出資格審査を受け、合格をする。その後、改訂・最終調整を行った上で、2022年4月には課程博士論文審査を受け、合格する。
科研費の研究期間は2018年度から2021年度の4年間であるが、1年間の研究期間延長が認められているため2022年度まで延長する予定である。博士論文合格後、その研究結果をいくつかの学会で発表し、また、博士論文の書籍化にも取り組んでいきたいと考えている。研究チームとのブックチャプター、書籍執筆と同時並行でこれらを行なっていく考えである。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じたのは、2019年度で学科主任の任期を終え海外出張(学会発表・参加)しようと予定していたが、コロナウイルス感染拡大のため、全く海外出張できなかったことが一番大きな理由である。2021年度もしばらくこのような状況は続きそうである為、2021年度は博士論文の完成に注力し、研究期間を一年間延長した上で、2022年度、積極的に海外の学会に参加したいと考えている。
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Research Products
(1 results)