2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the Cognitive Repertoires of Teachers and Learners of French as a Foreign Language from a Perspective of the Verbal Interaction
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18K00797
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
石川 文也 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (60295524)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知レペルトワール / フランス語教育 / 言語インタアクション / 教師 / 学習者 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルス蔓延のために2度の延長を余儀なくされたが、「研究計画調書」において設定した目的を最終的に達成することができた。令和4年度は、Web会議サービスを利用して、国際会議『第1回研究者・学生のための「外国語におけるマトリクス」』(2022年6月8日-10日、コロンビア・ボゴタ)のパネル・ディスカッションと、国際コロキアム『教師の行為と変化:言語を教えるとき、なぜ、そしてどのように人は変わるのか?』(2022年6月23日-23日、フランス・パリ)に報告者として参加した。前者では、2019年度の研究成果である、学術雑誌Revista electronica Matices en Lenguas Extranjeras(no. 13)発表論文についてパネリストと議論した。後者では、教室における学習者との言語インタアクションによって起こり得る教師の「認知レペルトワール」の変化の様態を「変化」という概念に関する先行研究から導き出し、それが実際に言語行為の中でどのように現れているかをコーパス(分析資料体)の分析を通して明らかにした。また、フランス語教育学会の学術雑誌Revue japonaise de didactique du francais(vol. 17, no. 1 & 2)に論文(タイトル:「Le developpement du repertoire et de l’agir chez les apprenants dans et par l’interaction en classe : une articulation de l’apprentissage des langues et des activites de description」)を発表した。そこでは、「学習者のレペルトワール」を定義し、それが教室における言語インタアクションの中で、教師のどのような言語行為によって発達しているかをコーパス(分析資料体)を使って明らかにした。これらの成果を含めて、研究成果すべてを報告書としてまとめた。 最終的に、教師と学習者の「認知レペルトワール」の発達には、言語インタアクションにおける相手の発話が相互に大きく、そして有機的に関わっていることを具体的に導き出した。
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Research Products
(3 results)