2020 Fiscal Year Research-status Report
母語話者英語を単一規範としない国際汎用性重視の英語新評価の有効性に関する実証研究
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18K00801
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
塩澤 正 中部大学, 人文学部, 教授 (10226095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉橋 洋子 東海学園大学, 経営学部, 教授 (10082372) [Withdrawn]
小宮 富子 岡崎女子短期大学, 現代ビジネス学科, 教授 (40205513)
吉川 寛 中京大学, 文化科学研究所, 特任研究員 (90301639)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際英語論 / 評価論 / ELF / EIL / World Englishes / 日本人の英語 / 言語政策 / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の研究会活動は「国際英語論の視点からの評価」をテーマに主にこれまでの研究を発表した。海外での発表も予定していたが、キャンセルもしくはオンラインになった。4名の研究発表は以下の通りである。 まず、大学英語教育学会の応用言語学部門(JAAL in JACET SIG)で2020年12月6日(日)に以下のような4点の発表を行った。吉川が「DALP model による英語変種の評価」、塩澤が「汎用性重視の評価の実践 -学習者の視点-」、小宮が「日本語モダリティを反映する日本人英語の特と評価」、倉橋が、「異文化理解力と英語科目の評価]である。 また、大学英語教育学会中部支部定例研究会において、塩澤が「正確さ重視の評価と汎用性重視の評価の関係―「国際英語論」の視点からの評価を考える」、吉川が「日本の多言語社会化で生じる問題と英語の役割」というテーマで口頭発表した。また、倉橋は、“Get by in English Series: Fresh Insights”というテーマで、塩澤は「LMSとLINEを利用したアウトプット重視の英語教育の実践」を大学英語教育学会 第 35 回中部支部大会で発表した。 主な研究論文としては、小宮が「日本語モダリティを反映する日本人英語の特徴と評価」『大学英語教育学会中部支部紀要』、塩澤が「LMSとLINEを利用したアウトプット重視の英語教育の実践-国際英語論の視点から」『大学英語教育学会中部支部紀要』を発表した。教科書として、倉橋が『コミュニケーションのための実践英語3、4』(共著)を執筆した。これは国際英語論の考え方を反映したものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍でデータ収集がままならなかったこと、また海外での発表の機会がなかったこと(onlineでは開催されたものもある)などにより、予定より遅れている。とはいうものの、4名それぞれの研究者は分担の領域において着実に研究成果を発表しており、2021年度には予定していた研究成果をまとめ、さらに次の研究ステップに向けて準備を進めたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの影響で2021年も広範囲での試験の実施によるデータ取得が難しいが、可能な範囲で当初の予定の研究を進めていく。国際英語論の考え方を繁栄した汎用性重視の英語試験モデル、そのサンプル、考え方、その評価方法などを中心にまとめ、発表したい。秋にJAAL in JACETでの発表と試験サンプルの提示を考えている。またいくつかの論文と書籍出版の準備に入りたい。教材の作成も準備に入り、来年度には完成する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス蔓延の関係で、海外へ出張して発表ができなかったこと、またデータ取得が遅れて、データ処理の謝金の支払いやソフトを購入する必要がなかったことが主な原因がある。2021年度は急ピッチで研究を進め必要経費を使う予定である。
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