2018 Fiscal Year Research-status Report
現代スウェーデン語基本不変化詞動詞リスト作成に関する基礎的研究
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18K00830
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
當野 能之 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 講師 (50587855)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | スウェーデン語 / 不変化詞動詞 / 外国語教育 / 句動詞 / 分離動詞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度はまず、頻度の高い不変化詞を明らかにするために、大型文法書(1冊)および研究書(3冊)で不変化詞であるとされているものを抽出した。全体で70個の不変化詞が抽出された。不変化詞としての認定に関して50個ほどについては、調査対象のすべてで取り上げられていたが、残り20個ほどについては、取り上げられている調査対象とそうでないもので差が見られた。これは、不変化詞の認定基準の差によるものと思われるため、今後精査が必要である。また、抽出した不変化詞について、コーパスにおける頻度を明らかにした。ただし、前置詞由来の不変化詞については、Spraakbankenのコーパス上では、前置詞用法と不変化詞用法の区別がなされていないため、頻度については未解決となっており、今後の課題である。 また、不変化詞動詞のなかで、イディオムタイプのものの頻度を明らかにするための作業も行った。まず、不変化詞の学習書(3冊)に掲載されているディオムタイプの不変化詞動詞を洗い出しデーターベース化を行い、約800あることを確認した。またそれらに日本語訳を付し、掲載されている例文とその日本語訳を整備した。また、抽出したイディオム的不変化詞動詞についてコーパスで頻度調査を行った。Spraakbankenのコーパスではイディオムについても頻度が調べられるため、ほぼすべてのイディオムタイプの不変化詞動詞に関して、頻度を明らかにすることができた。ただし、同音異義の不変化詞動詞、あるいは、多義的な不変化詞動詞については、コーパス上で区別がされていないため、その頻度については今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
頻度情報の取りやすさの問題、また、例文チェックなどをお願いしているネィテブスピーカーが19年度末に帰国するため、2018年度に予定していた計画と2019年度に予定していた計画を入れ替えて、19年度の計画を前倒しして作業を行ったが、予定していた計画はおおむね達成された。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は不変化詞自体に関する先行研究の比較と意味記述を行う。また、イディオム的不変化詞動詞については、学習者に必要なものを抽出し、研究協力者のネィテブスピーカーに例文を作成してもらう作業を行う。
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Research Products
(2 results)