2020 Fiscal Year Annual Research Report
A Fundamental Study to Compile a List of Basic Particle Verbs in Swedish
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18K00830
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
當野 能之 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 講師 (50587855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南澤 佑樹 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 招へい研究員 (30852769) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | スウェーデン語 / 不変化詞動詞 / 外国語教育 / 句動詞 / 分離動詞 / 複雑述語 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる2020年度は、主に、「スウェーデン語基本不変化詞動詞リスト」の作成・執筆作業に注力した。具体的には、1.不変化詞動詞概説、2.不変化詞の意味と用法、3.基本不変化詞動詞リストの記述を行った。 (1) 「不変化詞動詞概説」では初級文法を終えた学習者を対象に、不変化詞動詞の音韻的特徴、統語的特徴、意味的特徴、語形成、複合動詞との対応、特殊な構文について解説した。特に不変化詞動詞の語順については、近年スウェーデン本国で刊行される学習書において、語順を「節スキーマ(satsschema, SAGなど参照)」で説明されることが増えていることから、節スキーマに基づいた説明も行った。 (2)「不変化詞の意味と用法」では、認知言語学の知見を活かし、頻度の高い50の不変化詞について、その基本的な意味から派生的な意味へと展開するように記述を行った。例文はコーパスや辞書から採用した。 (3)「基本不変化詞動詞リスト」では、245の重要な不変化詞動詞について、意味、構文表記、例文とその訳を挙げている。例文はすべてネイティブスピーカーによる作例で、会話文もあることが特徴であり、口語的な表現にも配慮を行った。また、構文表記も付したことから作文する際にも役立つようになっている。 以上を紀要の別冊としてまとめ、當野他(2021)として刊行した。2022年度の早い段階で、大阪大学のレポジトリサイトにて公開される予定である。 また、これまでの研究成果を盛り込んだ文法の練習問題集を當野(2021)として刊行した。この中には不変化詞動詞に関する章も3章含まれている。
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