2022 Fiscal Year Annual Research Report
Developing the integrated reading and writing skills of Japanese EFL university students
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18K00840
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
成田 真澄 津田塾大学, 総合政策学部, 教授 (50383162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 小枝子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (60408474)
奥脇 奈津美 津田塾大学, 総合政策学部, 教授 (60363884)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 英文ライティング / 要約文評価 / 英語要約文作成指導 / 技能統合型ライティング |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2022年度には、これまでの2回の英文要約作成実験(対面ではなくオンライン環境で実施)によって収集した英語要約文を言語的観点から分析した。英語母語話者教員によって各要約に付与された評価点に基づいて2つの英語学習者群に分け、それぞれの英語要約文における言語的特徴(伝達動詞と呼ばれる動詞の使用傾向や名詞句の複雑性、言い換え表現の使用)と要約作成ストラテジーに着目した。より優れた英語要約文に見られる言語的特徴を探ることで、英語要約文作成指導において取り組むべき課題を明らかにすることができた。さらに、英語ライティング授業での要約作成に関わる指導実践を通して、英語学習者(日本人大学生)自身が有している課題意識と要約スキルの変化を探ることができた。 本研究の研究期間全体を通しての主たる研究成果は、(1)オンラインでの英文要約作成実験環境の構築、(2)英語学習者が作成した英語要約文に見られる「原文から借用した言語表現(単語連鎖)」を自動的に抽出する言語処理ツールの開発、(3)英文要約の評価基準と評価作業における課題の把握、(4)優れた英語要約文が有する言語的特徴と英語学習者の要約作成ストラテジーの分析結果に基づく英語要約文作成指導法の改善と検証、ならびに(5)国内外の学会での研究発表(いずれもコロナ禍のためオンラインでの発表)と海外の著名な研究者を招いたオンライン・シンポジウム/セミナーの開催にまとめられる。 コロナ禍に見舞われて本研究の遂行には困難を伴ったが、英文要約作成実験をオンラインで実施できる環境を構築できていたことで研究課題に取り組むことができた意義は大きい。
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Research Products
(5 results)