2018 Fiscal Year Research-status Report
教職課程における振り返りと英語教師としての成長：PDCAサイクルを超えて
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18K00841
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| Research Institution | Dokkyo University |
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Principal Investigator |
浅岡 千利世 獨協大学, 外国語学部, 教授 (30296793)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 朝康 文教大学, 文学部, 教授 (20383218)
臼井 芳子 獨協大学, 国際教養学部, 教授 (40296794)
渡辺 敦子 文教大学, 文学部, 准教授 (70296797)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 英語教員養成 / リフレクション / 学びの共同体 / 教師の成長 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では振り返りをツールとした教師の成長の新たなフレームワークを構築し、PDCAサイクルを超えた英語教員養成のモデルとして提唱することを目的としている。また、同じ地域にある２つの大学における中等英語教員養成課程を問題共有する一つの共同体と捉え、教職課程履修者のみならず教師教育者もその共同体の一員とみなし、キャリアステージに関わらず振り返りを通して成長し続ける英語教師のためのフレームワークの構築を目指している。
本研究が３年の研究期間内に明らかにしようとする点のうち、まず初年度は教職課程履修者の振り返りの過程の探求を主目的として研究調査を行った。初年度に明らかにしようとしたのは具体的に次の３点である。
(1) 教員養成課程における振り返りとはどういう過程か。
(2) 教員養成課程において省察力はどのように育成されるのか。
(3) 教職課程履修者は教員養成課程において何について振り返るのか。
２大学において英語科教科教育法を履修している３年次学生及び教育実習を控えている４年次学生から参加者を募った。計９名の参加者は学年や大学を超えた共同体を形成し、英語科教育と教師としての成長に関してオンラインジャーナル記述（２学期間）、半構造的インタビュー（計２回）及びフォーカスグループインタビュー（計３回）を行った。この1年目の取り組みはパイロットスタディとして位置付けられ、共同体を構築するまでの過程や振り返りの際に見られた問題点などを考慮し、データ収集方法を再検討した上で2年目の主研究を行う予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は教職課程履修者の振り返りの過程の探求を主目的としてパイロットスタディを行った。
２大学で参加者を募り、英語科教科教育法を履修している３年次学生（５名）及び教育実習を経験した４年次学生（４名）が参加した。参加者は学年や大学を超えた共同体を形成し英語科教育と教師としての成長に関して２学期間ジャーナル記述を行った。ジャーナルはオンラインで共有しフィードバックを相互に行ってもらった。また、ジャーナルに記述されたこと、及び記述できなかったことを振り返って話し合い、さらに理解するためにフォーカスグループインタビューを３回（7月、9月、2月）に行った。各学期末にはジャーナルに記述したことや参加方法について聞き取るために各参加者との半構造的インタビューを行った（計２回）。フォーカスグループインタビュー及び半構造的インタビューはすべて録音され、書き起こしを行った。その上で研究者間でジャーナルを含むデータの分析・解釈と、研究手法の検討、また教師教育者としての自らの振り返りについて共有するための勉強会を複数回開催した。
研究計画に当初予定していた省察を取り入れている英国の一年制教職課程への訪問調査は行えなかったが、その代わりに報告事例などの含まれた論文を検討した。
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| Strategy for Future Research Activity |
初年度の調査について国内外の学会（国内：大学英語教育学会、海外：Association of Teacher Education in Europe）で研究成果発表を行う予定である。
また、研究2年目は振り返りのためのモデルの構築と発展を主目的として、前年度の研究調査分析に基づき、前年度から継続して参加する教職課程履修者に加え、新たな参加者も２大学において募り本研究を行う。参加者は初年度と同様に学年や大学を超えた共同体を形成し英語科教育と教師としての成長に関して２学期間ジャーナル記述を行う。また、参加者間でのフォーカスグループインタビューと研究者との半構造的インタビューを行う。前年度のデータ分析に基づき、教師としての成長についての振り返りをより深いものとするための支援を2年目はより多く行う予定である。
ジャーナルやインタビューを含む質的データの分析・解釈のためのワークショップへの参加、教師教育者としての自らの振り返りについて共有するための研究会の開催などを予定している。
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| Causes of Carryover |
1年目に予定していた英国教職課程調査が行えなかったが、2年目に英国で開催される教師教育学会に参加し研究発表および現地での聞き取りなどを行う。また、1年目には行えなかった研究会を開催し、データの分析や発表などを行い、研究調査を進める。
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Research Products
(2 results)
