2020 Fiscal Year Research-status Report
Learning processes in English as a Medium Instruction: Language use, teacher identity, and cognitive processes
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18K00842
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
藤井 彰子 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (60365517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮原 万寿子 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (00453556)
森島 泰則 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (20365521)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | EMI / 教師アイデンティティー / 第二言語処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は高等教育における英語を媒介とする授業(English Medium Instruction、以下EMI)に焦点を当て、学習効果が高く、かつ教員及び大学組織にとって持続可能な教授モデルの提案と検証を目的とする. 具体的には以下の3つの問いを調査する: (1)言語使用: 授業内外の学習活動において教師は、学習者に英語と日本語でどのようなインプットとアウトプットの機会を提供し、言語と教科内容の学習の機会を創造しているか、(2) 教師のアイデンティティー: 教師のアイデンティティーが教授言語や授業方法についての信念や価値感、捉え方、または学習者との関係性にどのように影響しているか、(3) 第二言語での学習(認知プロセス): 母語と第二言語は学習内容 (概念など) の理解や論理的推論などの認知的学習プロセスにどのように影響するか。 本年(2020年度)は、上記の(1)及び(2)の課題のデータ収集を行った。具体的には、平成30年度のアンケート調査への回答者より8名にインタビューを行った。英語開講の授業での発言及び教師のアイデンティティーについて伺った。特に、新型コロナウィルス感染拡大防止のためのオンライン授業導入の状況下についての貴重なお話しを伺うことができ、今までにない新しい発見を導くことが期待される。データ処理は2020年度内に書き起こしまで進み、次年度(2021年度)は分析と結果発表に取り組む予定である。 また、(3)の課題では実験準備を進めた。実験では母語での大学の講義、英語(第二言語)での大学の講義について、困難、方策、学習効果を比較検証する。文献収集をし、実験の方法論についての検討を進めた。第二言語での講義からの学習成果に焦点を当てた先行研究が少ないことがわかり、研究課題の重要性が確認された。次年度(2021年度)は実験を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度(2020年度)は新型コロナウイルス感染拡大への様々な対応のため、研究に向ける時間が十分に取れなかったため、進行が遅れたが、課題期間の延長申請を行い、令和3年度に遅れを取り戻し、課題を終了できるよう計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策は以下の通りです。 (1) 2020年度末に行ったインタビューのデータを分析し、初年度に行なったアンケートと統合し、研究結果をまとめた論文を執筆する。 (2) 英語での講義の理解についての実験調査を行う。実験の目的は第二言語で講義を視聴する時にどのような点が困難であり、どのような方策で対応しているかを調査し、また、その講義での学習効果(内容を記憶する、用語の理解と記憶)を調査する。 当初予定していた対面でのデータ収集や海外渡航は新型コロナウィルスの影響で実施できない見込みであるが、論文執筆に力をいれる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染拡大により、海外への出張や対面での実験の実現など状況が急変し、予定していた出費が中止または延期となった。2021年度は実験の実施(被験者の謝金)、データ分析(実験ソフトの購入や文字起こしなど)の費用に使用予定である。状況が好転すれば海外での論文発表の可能性も見込める。
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[Book] 'Place-reflexivity' as an imaginary kaleidoscope to explore methodological issues in ELF research' In ELF Research Methods and Approaches to Data and Analyses2020
Author(s)
Kumiko Murata (Ed.), Henry Widdowson, Barbara Seidlhofer, Alessia Cogo, Anna Mauranen, Sayoko Maswana, Marie-Luise Pitzl, Lixun Wang, Ying Wang, Jagdish Kaur, Kaisa Pietikainen, Alan Thompson, Masuko Miyahara, Yoko Nogami, Tomokazu Ishikawa
Total Pages
300 (221-240担当)
Publisher
Routledge
ISBN
9780367898793