2020 Fiscal Year Research-status Report
クリティカル・リーディングが英語学習者の深い読みに及ぼす効果
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18K00853
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| Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
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Principal Investigator |
伊佐地 恒久 岐阜聖徳学園大学, 外国語学部, 教授 (20586482)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 英文理解度 / 批判的思考力 / 批判的思考態度 / 英文読解ストラテジー |
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| Outline of Annual Research Achievements |
英語学習者の批判的思考力及び批判的思考態度と英文理解度及び読解ストラテジーの認識との関係を検証した。
日本人大学生、108名を対象に調査した。まず、英文（説明文）を読ませた後、記憶している英文の内容を記述させる筆記再生課題に取り組ませた。続いて、読解ストラテジーの認識の質問紙、批判的思考力テスト、批判的思考態度質問紙に回答させた。その結果、批判的思考力が高い読み手は、低い読み手よりも英文理解度が高かったが、説明率は高いとは言えず、他の要因の影響が考えられる。また、批判的思考態度が高い読み手は、低い読み手よりも、読解中に読み手自身の理解度をモニターするメタ認知的な読解ストラテジー及び英文を理解するために読解ストラテジーを活用しようとする能動的な読解ストラテジーの認識が高いことがわかった。一方、批判的思考態度と英文理解度の間には有意な関係はみられなかった。
以上のように、批判的思考力と英文理解度の関係及び批判的思考態度と読解ストラテジーの認識の関係はある程度明らかにすることができた。今後の課題として、本調査で扱った批判的思考力は、非形式的論理に焦点をあてたものであり、他の批判的思考力についても扱う必要があるかもしれないこと、また、読解ストラテジーについても、一層、クリティカル・リーディングに焦点化することが挙げられる。新型コロナ感染防止等のため、思考発話法による調査は困難な状況にある。他の方法も検討しながら研究を進めていきたい。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染状況への対応に時間を割かれ、研究に充てる時間が予定通り取れなかったことが大きい。学会やセミナーの多くは中止や延期となったことも影響した。オンライン授業のため、計画通りに調査を進めることができなかったことも響いた。
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| Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究結果から、読解ストラテジーの質問紙を修正したい。批判的思考力の測定方法についても、再検討したい。クリティカル・リーディングの授業の構築とその効果の測定法を検討し、実施したい。
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| Causes of Carryover |
参加を予定していた学会、研究会、セミナーが、新型コロナ感染拡大のため、すべて中止となり、それらの参加費用及び旅費を支出することがなかった。また、同じく、思考発話法による調査の実施も不可能となり、謝金の支出はなかった。次年度は、新型コロナ感染状況を見定めながら、適切に研究を推進し、支出していく予定である。
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Research Products
(1 results)
