2022 Fiscal Year Annual Research Report
Studies on classroom discourse to enhance the classroom interactional competence of Japanese teachers of English
Project/Area Number |
18K00859
|
Research Institution | Fukuoka Jo Gakuin University |
Principal Investigator |
細川 博文 福岡女学院大学, 国際キャリア学部, 教授 (10249625)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 教室談話 / 英語指導法 / 英語教員のCIC育成 / 英語教員の授業振り返り |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のテーマは「日本人英語教師のクラスルーム・インタラクティブ・コンピテンス育成の為の談話研究」である。高等学校においては2013年度実施の学習指導要領で、英語を使って授業を行うことが求められたが、2021年度に施行された中学校学習指導要領では、中学校においてもこの方針が導入された。 こうした指導法実践の実態を調べるためアンケート調査を2019年に実施した。九州圏内の中学校100校、および、九州を中心に全国の高等学校150校にアンケート用紙を郵送し、合計50校、148人(中学64人、高等学校84人)の教師から回答を得た。結果の概要は、(1)8割を越える教員がインタラクティブな指導法に関する理論的・実践的な指導を受けていない、(2)7割以上の教員が英語によるインタラクションが英語力向上に役立つと考えている、(3)6割以上の教員が英語を使った指導を実践しており、インタラクションが起こる雰囲気作り・話し方に工夫している、しかし、(4)4割近くの教員が英語での話しかけに生徒が積極的に反応しているとはいえない、という内容であった。 実際にどのように授業が英語で行われているかについて調査するために、2020年2月に実践的な英語指導に力を入れている中学校1校、高等学校1校、各2名の英語教員の協力を得て授業参観を行い、ビデオ撮影、教室談話の分析を行った。具体的には、学習者の「談話構築能力」育成の為の工夫、教室談話の「特徴・類型」、教師の「CIC」育成の重要性の観点から分析した。その結果、生徒の発言をパラフレーズして繰り返したり、事実関係を尋ねる質問だけでなく推論を求める発問を行っていること等が分かった。しかし、同時に教師のCIC育成には授業の振り返り実践および教員研修を通した指導法の研究支援が必要であることが明確となった。最終年度であったため、これまでに取得したデータの総括を行った。
|
Research Products
(3 results)