2022 Fiscal Year Annual Research Report
A Basic Study on the Development of Korean Language Curriculum for Building Social Relationships
Project/Area Number |
18K00870
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
李 安九 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (70549302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 潤珍 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (30316830)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 日本の大学における韓国語教育 / 韓国語入門教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本の大学授業で実践できる、社会的関係形成をめざす総合型韓国語カリキュラム開発のための基礎研究である。 令和4年度においては、日本の大学でよく使われる韓国語入門教材の分析を進めた。李安九(2020)では、日本の国立大学における初修外国語としての韓国語教育の現状を把握するため、ウェブに公開されているシラバスを調査したが、その研究成果を基にして、分析の対象となる韓国語教材を選定した。 2022年の下半期からは新型コロナ19の状況の改善に伴い、国内外出張が再開し、資料収集や学会出席ができるようになったため、韓国で作られた入門用韓国語教材及び、アメリカや中国の大学で使われる韓国語教材を入手し、日本の韓国語教科書との比較を行うことができた。 日本の入門用韓国語教材で取り扱われている語彙及び文法事項については、韓国の国立国語院で発表した「国際通用韓国語標準教育課程」で示された語彙リストや文法事項のリストを基準として検討し、韓国語能力試験(TOPIK)やハングル能力検定試験のリスト、そして韓国やアメリカ、中国の入門用韓国語教材と比較しつつ考察を行った。2022年12月には、日本の韓国語入門教材で取り扱われる文法事項を検討した成果を、台湾で開かれた国際学術会議で発表した。入門用韓国語教材で使われている語彙に関しては、2023年6月、朝鮮語教育学会での研究発表を予定している。それらの研究成果を本年度中に論文としてまとめたい。
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