2018 Fiscal Year Research-status Report
看護系大学院生の英語論文作成力向上を目指した教材開発と学習支援システム構築の検討
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18K00887
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
市山 陽子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (50458741)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 英語論文作成 / 看護系英語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は下記の通りであった。看護系大学院における英語論文作成に関する教材・指導の調査および関連書籍の文献レビューにより看護系英語論文を書くための基本的知識やルールについてのニーズ分析を行い、 看護系大学院生の英語論文作成力向上を目的とした教材を作成する。また、項目応答理論(確率モデルをもとに受験者があるテストの項目に応答するパターンに基づいてその項目の難易度を推定する理論)により難易度を付与した200問の英語論文作成力向上のための問題を内蔵した項目バンクと学習支援システム構築することで学生が学んだ内容を反復学習する機会を提供する。本年度の研究実施計画は下記の5点であった。①大学院における英語論文作成に関する教材・指導の調査:シラバス、教材、看護系大学院英語教員へのヒアリング ②文献レビュー:英語論文作成用教材、看護系雑誌の投稿規定確認 ③看護系英語論文校閲者へのヒアリング ④CMS、LMSの文献レビューおよび活用状況の把握 ⑤看護学部の学内ポータル活用状況把握、である。 本年度は上記のうち5項目において進捗を納めた。具体的には1)看護系大学院における英語クラスのシラバスを確認、使用されている教材や授業内容を精査、2)英語論文作成用教材5点を精査、看護系英語論文作成のための基本的知識やルールのニーズ分析。また看護系雑誌10誌の投稿規定を確認、タイトル、アブストラクト、本文それぞれの規定を比較・整理。3) 1名の看護系英語論文校閲者へのヒアリングを行い英語非母語話者の英語論文作成における問題点確認、4) CMS, LMSの文献検索、20点の関連論文を精査、日本を含めた4か国におけるCMS、LMSの活用状況の把握、5) 学内ポータルの活用状況について担当者にヒアリング。研究成果については次年度タイにおいて開催されるAsia-TEFLにて発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目標としていた基礎データ収集、特に看護系学術誌の文献レビューが順調に進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度初夏に開催予定の第17回Asia TEFL国際学会(タイ)にて今年度研究成果の発表を行うとともに、看護系英語論文を書くための基本的知識やルールについてのニーズ分析を終了させ、項目バンクの構築のために必要なテスト項目の作成を開始する。
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Causes of Carryover |
今年度予定していた情報収集のための資料購入を行わなかったため未使用額が生じた。次年度は学会参加諸費、情報収集のための資料購入、論文投稿のための費用として使用する予定である。
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Research Products
(2 results)