2019 Fiscal Year Research-status Report
メタ言語能力を涵養する言語産出型TILT教授法の開発
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18K00895
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
南津 佳広 大阪電気通信大学, 共通教育機構, 准教授 (70616292)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ノートテーキング / 逐次通訳 / 翻訳 / メタ言語能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、ノートテーキングによる発話産出のデータ収集と、翻訳プロセスにおけるメタ言語能力の伸長に焦点を当ててデータ収集と分析を行った。 前者の成果の一部を、日本通訳翻訳学会第20回年次大会にて「逐次通訳における意味機能による制御と推論操作」と題して発表した。 後者は、2018年度のデータ分析から着想を得たものであり、翻訳プロセスにおいて、どの意味単位で処理するのか、原文の意味論的制約はどこまで影響を及ぼすのかなどを検証するために行った。ノートテーキングと同様に、原文を文頭からサイト・トランスレーションを行い、絵を描き、原文と絵を参照して翻訳させる手続きをとって分析をすすめた。その結果の一部を、第9回日本メディア英語学会年次大会にて「思考の礎のひとつとしての推論力の構築 -翻訳を通したメディアとしての文学テクスト活用の可能性を探る-」と題して発表した。 また、両者の成果をあわせて第48回九州英語教育学会宮崎研究大会において「サイトトランスレーションにおける語用論的処理に関する一考察」と題して発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の分析結果を踏まえて、第20回日本通訳学会年次大会、第9回日本メディア英語学会年次大会、第48回九州英語教育学会宮崎研究大会にて発表し、論文を投稿し現在査読中である。
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Strategy for Future Research Activity |
通訳式メモを用いた言語処理のプロセスと発信力の関係を分析するのみならず、分析対象を少し広げて、翻訳プロセスにも引き続き触れる、メタ言語能力の伸長を分析する予定である。
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Causes of Carryover |
2019年度末に出張予定であった学会がCOVID-19(新型コロナウイルス)による政府からの外出自粛要請と感染予防のために中止になったため。
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Research Products
(3 results)