2018 Fiscal Year Research-status Report
Hibakusha Lives and Collective Memory Communities in the 21st Century
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18K00908
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
M・G Sheftall 静岡大学, 情報学部, 教授 (90334953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三根 眞理子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員教授 (00108292)
朝長 万左男 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 名誉教授 (40100854)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Hibakusha / Hiroshima / Nagasaki / Lucky Dragon Incident / Collective Memory / Individual War Memory / Bikini Incident |
Outline of Annual Research Achievements |
この科研プロジェクト初年のH30年度(AY2018-2019)の1年間で、数多くの広島・長崎被爆者、その関連のボランティア団体、そして研究分担者である長崎大学原爆後障害医療研究所の朝長名誉教授と三根名誉教授の手厚い指導と協力のお陰で、沢山の被爆者インタビューを行って、それを録音ができて、そして沢山の関連資料を集めることができた。その1年間での最も著しい研究業績は次の通りだと思われる:1)今までの被爆者のインタビュー協力者の人数は40名を突破する;2)日本人ボランティアを集めて、被爆者インタビューの26人分の書き起こし作業を行う;3)「被爆者」を範囲を「第五福竜丸」の乗組員まで広げて、当時(去年)までまだ生きていた生存者5名の内の3名とのインタビューを行う(一人当たり=2-3時間ずつ);4)広島市在住の在日朝鮮人被爆者の許可と協力を得て、2月に2名にインタビューした;5)朝長分担者の紹介で、3月に台湾の台北市にある第3軍国立病院の協力を得て台湾在住の被爆者6名とのインタビューを行なった。現在、インタビュー録音と関連資料集めが極めて順調に進み、海外からも私の研究に興味を示している方々が次々に台頭している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
この科研プロジェクトが開始した去年の4月当時に、そのうちに私の対象範囲は第五福竜丸や外国人の広島・長崎被爆者まで拡大することを予想もしなかった。この研究のための被爆者とボランティア人脈ネットワークがここまで「太く」なり、間違いなく4年後の2023年プロジェクト終了まで学問・教育・社会貢献的な研究結果が出ると自信を持って期待している。
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Strategy for Future Research Activity |
現況の進み具合が大変順調であるため、このまま活動を継続する。このプロジェクトのいわゆる「使命」が「被爆者が生きているうちにできるだけその証言を記録する」ということだと捉え、研究期間中に証言を集め(インタビューを記録すること)または被爆者コミュニティーの行事(慰霊祭、総会、講演会、など)の観察を続けていきたい。最終的に、この研究の総合結果として、海外のオーディエンスが「21世紀の被爆者のあり方」を知って理解できるように、私は数年後に英語で本の出版を考えている。
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Causes of Carryover |
分担者が業務多忙でフィールドワークを次年度に見送ったため、次年度使用が生じた。次年度2ヵ年分を合わせて海外フィールドワークに行くことを検討している。
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Research Products
(1 results)