2022 Fiscal Year Annual Research Report
The Formation and Transformation of Legal-Cultural Spheres and the 20th-Century United States
Project/Area Number |
18K00914
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
石井 紀子 上智大学, 外国語学部, 教授 (60407385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小滝 陽 関東学院大学, 国際文化学部, 准教授 (00801185)
今野 裕子 亜細亜大学, 国際関係学部, 講師 (10707623)
佐藤 雅哉 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (30816319)
牧田 義也 上武大学, ビジネス情報学部, 講師 (90727778)
上田 朋広 (上林朋広) 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 特別研究員(CPD) (70876250)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アメリカ / 法文化圏 / トランスナショナル・ヒストリー / 20世紀 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、20世紀のアメリカ合衆国(以下アメリカと略記)および関連諸地域における法秩序・規範の編成過程を、トランスナショナル・ヒストリーの観点から考察することを目的とした。この時期、人・制度・思想の国際的な移動や移転が加速した結果、共通の価値体系に基づく「法-文化圏」が複数の国や地域に跨って形成された。こうした法-文化圏の境界線上で引き起こされた事象に着目することで、対象地域における法秩序や規範が、国境を越えて形成・更新・拡張された過程を検証するのが本研究の狙いであった。 当初は3年の計画で、研究代表者および分担者が海外のアーカイブにおける史料調査をそれぞれ1~2回程度行うことが想定されており、期間の前半は計画通りに調査や報告を進めることができたが、状況の変化に伴って後半は計画の変更や延長を余儀なくされた。研究期間前半の主な成果は、国際学会 American Studies Association の年次大会(2019年11月)における成果報告である。研究代表者および分担者全員が、その時点で進行中のプロジェクトを発表し、国内外の研究者からフィードバックを得ることができた。その後、新型コロナウィルスの感染拡大によって海外渡航のみならず国内移動にも制限が設けられるようになると、学会での共同発表やオフラインの史料調査が難しくなったため、一時的に研究会活動も停滞した。しかし、オンラインで会合や研究発表を続け、個別論文の完成度を高めるという方針転換を行った結果、共編著書『「法-文化圏」とアメリカ』(上智大学出版、2022年)の刊行という成果につなげることができた。 一方で、上記論文集では達成できなかった課題も積み残された。最終年度はその反省を踏まえ、関連研究に関する議論を深めつつ、今後の展開を念頭に置いて個人での著作や口頭報告による成果発表を主に行った。
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Research Products
(14 results)