2020 Fiscal Year Research-status Report
5~13世紀ユーラシア東方における都城と仏塔の比較史的研究と3Dアーカイブ作成
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18K00918
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
武田 和哉 大谷大学, 文学部, 教授 (90643081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 真司 京都大学, 文学研究科, 教授 (00212308)
正司 哲朗 奈良大学, 社会学部, 准教授 (20423048)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 仏塔 / ユーラシア東方 / 都城 / デジタルアーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本や中国・韓国を含むユーラシア東方地域において、主に5~13世紀の時期を中心として各地に造営された都城と、仏教のシンボル的モニュメントである仏塔に焦点を当て、双方の果たした役割や位置関係、モニュメントとしての特質等の分析を通じ、その背景にある当該時期の政治・経済および社会における仏教の在り方と、その歴史的変遷について、歴史学・考古学・仏教学等各分野の立場から多角的視点の比較研究を行うものである。 当初最終年度の予定であった2020年度は、新型コロナウイルス蔓延という社会情勢のために、予定していた海外調査は実施できなかった。また、国内調査も大きな制約を受け、また研究班員の所属機関から提示されている様々な規制や他の業務負担の増加等もあって、概ね実施することができなかった。 このため、研究班内において研究代表者と研究分担者が中心となって計画の再検討を行い、まずは1年間の期間延長を申請することとした。さらに、社会情勢の推移をみつつ、2021年度に実施できる可能性がある調査・研究の各作業とそうでない調査・研究の各作業について仕分けを行うなどして、新たな方向性と計画案を策定した。このほかには、国内の仏塔のデータベースのとりまとめ作業をさらに進め、2019年度以前の調査・研究等で得られた各種データの整理と分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は、年度当初から新型コロナウイルスの蔓延という社会情勢もあり、予定していた国内外での調査のほとんどが実施することができなかった。加えて、研究班の各研究者もそれぞれの所属機関などからの活動規制、担当する教育関係の業務において、負担が大きくなったこともあり、最終的に研究活動に避ける時間・労力が僅少となった点もある。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、2020年度に研究班内で実施した各種の再検討とそれを踏まえての新しい方向性に沿って、最終的な成果のとりまとめを行う予定にしている。
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Causes of Carryover |
2020年度に発生した新型コロナウイルス蔓延のため、国内外での調査が実施できなかったことや、研究班の各研究者が所属機関において他の業務の負担が増加したことで、調査・研究の従事に避ける時間・労力が僅少となり、結果として予定していた予算の執行ができなかった。 2021年度は、科研班活動の成果形成に向けた作業を再構築し、複数の成果物を形成し、刊行または公開等をする予定である。予算については、アルバイト雇用、三次元マップデータおよびCG作成用PCの購入、および成果物の印刷等に使用する方向で計画を策定した。
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