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2018 Fiscal Year Research-status Report

戦国期の秩序流動化・再構築メカニズムの研究―発給文書と秩序認識の関係を中心に―

Research Project

Project/Area Number 18K00962
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

村井 良介  岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (30419684)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords戦国大名 / 戦国領主 / 国衆 / 大友氏 / 判物
Outline of Annual Research Achievements

大分県先哲史料館、山口県文書館において主として大友分国を中心とする九州地域、毛利分国を中心とする中国・四国地域の関係史料の調査・撮影をおこなった。また、戦国期発給文書等を全国的なレベルで比較分析するための基礎作業として、全国の自治体史を網羅的に所蔵し、開架で利用可能な東京都立中央図書館において、西日本(三重県・滋賀県以西)の自治体史の史料編を中心とする網羅的調査をおこなった。史料編や本文編の記述から、すでにこれ以前の研究で収集していた史料に加えて、さらに収集すべき史料群を今回の調査から特定した。この調査成果に基づいて、関係史料の収集を進めた。
これらの成果を踏まえ、中世後期の西日本の判物のデータベースの作成を進めている。データベースでは発給主体、文書様式などのほか、宛行状、安堵状、寄進状等にみえる、給与対象の表記方法なども注目して、データを整理している。
以上のようにして収集した史料を活用して、「戦国期大友氏勢力圏における判物発給をめぐって」を執筆した。同稿は戦国期における大友氏の勢力圏を中心とした地域(具体的には豊後国・豊前国・筑前国・筑後国・肥後国の一部・日向国の一部・肥前国の一部)について、14世紀以降の判物を網羅的に収集し、大友氏発給判物との文書様式の比較検討と、発給主体と大友氏との関係性の分析をおこない、戦国期の秩序形成について論じたものである。同稿は近日刊行予定の『戦国期文書論』に掲載予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

史料収集についてはほぼ予定どおり進んでいる。基礎作業としての自治体史調査については、当初の中国地方以西までを予定していたが、さらに近畿地方まで進んだ。研究成果の論文化については逐次進めていく予定であるが、2018年度は大友氏に関する研究成果を論文にまとめることができた。

Strategy for Future Research Activity

2019年度は東日本に関する史料収集、データベース化、分析を進める。また西日本の史料についても、追加の調査をおこない補充する。2018年度同様、東京都立中央図書館における自治体史調査をおこない、主として刊本から史料収集を進めるが、その過程で必要があれば未刊行史料の調査にも赴く。また引き続き研究成果の公表に向けて取り組む。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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