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2018 Fiscal Year Research-status Report

旧在地支配層のミクロヒストリーから見る現代中央アジア国家形成:クルグズを中心に

Research Project

Project/Area Number 18K01009
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

秋山 徹  早稲田大学, イスラーム地域研究機構, 主任研究員(研究院准教授) (90704809)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords中央アジア / 中央ユーラシア / 遊牧民 / ロシア革命 / ソ連
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、ロシア革命期からソ連時代を経て現代に至る約一世紀に及ぶ期間を考察対象とし、当該期間における遊牧系民族クルグズ(キルギス)人社会の旧部族首領層「マナプ」の動向分析を、ロシア帝政期の有力首領シャブダン・ジャンタイ(1840-1912)の子孫たちのライフ=ファミリーヒストリーの再構成を中心に行なうことによって、中央アジア現代国家の成り立ちと展開の一端を実証的に明らかにすることを目的とする。
本研究は、以下に示すふたつのサブテーマによって構成される。(A)当該時期におけるシャブダンの子孫たちの動向について、その実相と意義を実証的に検討する。(B)当該時期に発表された、シャブダンを題材とする戯曲・伝記・映画をはじめとするメディアの分析および比較検討を通して、それらに照射された各時期における国家や民族のあり方とその変遷を 社会・文化的側面から浮き彫りにする。
サブテーマ(A)に関して、本年度は、前年度までに収集した関係史資料の整理と分析を実施した。さらに、2019年1月後半にクルグズ共和国ビシュケク市の公文書館・図書館において史料収集を行とともに、同市在住のシャブダンの子孫へのインタヴュー調査を実施した。以上にもとづき、2019年3月に開催された日本中央アジア学会(JACAS)年次大会(2019年3月23~24日)において「ソ連中央アジア創成期におけるクルグズ人旧首領一族の動向:民間所蔵史料と公文書館史料による復元の試み」と題する研究報告(査読有)を実施した。サブテーマ(B)に関して、本年度は、前年度までに収集した関係史資料の整理と分析を実施した。2019年1月のクルグズスタンでの現地調査においては、映画「シャブダン」(2018年に公開が予定されていたが頓挫)をめぐる関係者へのインタヴューを実施するとともに、そのシナリオを入手することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画していた、ロシアの公文書館での調査が叶わなかったものの、ほぼ当初の計画通りに進めることができた。

Strategy for Future Research Activity

サブテーマ(A)に関して、口頭報告の際に得られた質問やコメントを踏まえて英語論文を執筆する。また、昨年度実現できなかったロシアの公文書館での調査を夏季に実施する。サブテーマ(B)に関して、昨年度に引き続き、関係資料の分析を行ない、2019年度後半に開催される関連学会を念頭に、分析結果にもとづく口頭報告を実施したい。

Causes of Carryover

昨年度予定していたロシアの公文書館での調査が実施できなかったために残余額が生じた。今年度ロシア調査を予定しており、その費用に充てられる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ソ連中央アジア創成期におけるクルグズ人旧首領一族の動向:民間所蔵史料と公文書館史料による復元の試み2019

    • Author(s)
      秋山徹
    • Organizer
      日本中央アジア学会年次大会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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