2019 Fiscal Year Research-status Report
ハワイの日本語新聞と占領期日本の救済運動 日系人メディアによる戦後日本の復興支援
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18K01044
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
水野 剛也 東洋大学, 社会学部, 教授 (90348201)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ハワイ日系アメリカ人 / ハワイ日系人 / 日本語新聞 / ジャーナリズム / マス・メディア / 戦後復興 / 占領期 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度から引き続き、予想以上の成果(あるいは、成果に直結する活動)をあげることができている。 まず、最も重要な成果として、2019年1月に400ページを超える単著を刊行することができた。東洋大学・井上円了記念研究助成金(平成30=2018年度)、および科学研究費助成事業 研究成果公開促進費・学術図書刊行、課題番号:18HP5099)を受けている。書誌情報は次のとおりである。『有刺鉄線内の市民的自由 日系人戦時集合所と言論・報道統制』(法政大学出版局、2019年)。 加えて、2020年4月には、歴史学を含むアメリカ研究におけるもっとも権威ある学会誌のひとつである『アメリカ研究』に単著論文(審査つき)を掲載する予定である。研究課題と直接的に関係する主題ではないが、これまでの日系アメリカ人、および彼らのマス・メディアに関する一連の研究に対する評価が基盤となり、掲載が受け入られたと考えている。書誌情報は次のとおりである。水野剛也「新聞4コマ漫画が描くアメリカ大統領 日本のマス・メディアに見るドナルド・トランプ像に関する一分析」『アメリカ研究』第54号(2020年3月)。 同じくメディア史領域で著名な学会誌『メディア史研究』を発行しているメディア史研究会では、2019年10月19日の例会において研究発表をおこなった。「ハワイの日系人ジャーナリズムと『汚名の日』 真珠湾攻撃後、戒厳令下の日本語新聞の報道と統制」と題し、これまでに採択された科研費課題を含め、比較的に広範にわたりハワイの日本語新聞について最新の知見を報告した。 最後に、2020年4月から赴任する明治大学・政治経済学部では、紀要『明治政経論叢』において「日米開戦前夜のハワイの日本語新聞 1941年中の『日布時事』とその論調」という題の論文を連載する予定であり、原稿はほぼ書けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で述べたように、初年度から引き続き予想以上の成果を残すことができたからである。2004年度以降、継続的に1年も欠けることなく科研費を受けつづけることができたため、蓄積がふんだんにあること、さらに研究フィールドであるハワイに一定期間滞在して研究に打ち込めたことが絶大な効果をあげていると考える。これまで収集してきた一次史料や文献を駆使して、今後も国内外の厳しい学会誌への投稿に励みたい。
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Strategy for Future Research Activity |
上述のとおり、当初計画した以上の成果をあげているので、それに満足・油断することなく、3年目以降も継続的に史料収集、文献精読にはげみ、かつ論文執筆をさらに進展させるよう努力するつもりである。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウィルスの流行の影響で、冬に予定していた海外出張を中止したからである。今後も論文・著書の執筆にともない追加的な研究が必要となる可能性があるため、残額は次年度以降の活動に有効利用するつもりである。
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Research Products
(1 results)