2020 Fiscal Year Research-status Report
ハワイの日本語新聞と占領期日本の救済運動 日系人メディアによる戦後日本の復興支援
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18K01044
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
水野 剛也 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (90348201)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ハワイ日系アメリカ人 / ハワイ日系人 / 日本語新聞 / ジャーナリズム / マス・メディア / 戦後復興 / 占領期 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度、2年目から引き続き、予想以上の成果(あるいは、成果に直結する活動)をあげることができている。まず、最も重要な成果として、査読つき論文2本を刊行することができた。書誌情報は次のとおりである。 水野剛也「ハワイの日系人と日本語新聞に関する歴史的背景 紙面分析にむけた先行研究のレヴュー」『政経論叢』第89巻・第1・2号(2021年1月):87~122。 水野剛也「日米開戦前夜のハワイの日本語新聞 1941年中の『日布時事』とその論調」『政経論叢』第89巻・3・4号(2021年3月):119~178。 加えて、来年度以降に刊行予定の、単著の執筆を本格的に開始することができた。研究課題と直接的に関係する主題ではないが、これまでの日系アメリカ人、および彼らのマス・メディアに関する一連の研究もその背景にある内容である。今年度の科学研究費助成事業、研究成果公開促進費・学術図書刊行に応募するつもりである。 他方で、これまでとぎれることなく毎年、実施していた史料収集のためアメリカ出張は、感染症の世界的流行のため、断念せざるをえなかった。新しい史料を入手することができず、やむをえず、既に手元にある史料、部分的にオンライン上で収集できる史料で研究をすることになり、その点では大いに支障をきたした。今年度以降の活動も、多分に感染症の動向に左右されると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で述べたように、初年度、2年目から引き続き予想以上の成果を残すことができたからである。2004年度以降、継続的に1年も欠けることなく科研費を受けつづけることができたため、蓄積がふんだんにあること、さらに研究フィールドであるハワイに一定期間滞在して研究に打ち込めたことが絶大な効果をあげていると考える。これまで収集してきた一次史料や文献を駆使して、今後も国内外の厳しい学会誌への投稿などに励みたい。
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Strategy for Future Research Activity |
上述のとおり、当初計画した以上の成果をあげているので、それに満足・油断することなく、4年目以降も継続的に史料収集、文献精読にはげみ、かつ論文執筆をさらに進展させるよう努力するつもりである。ただし、海外出張の可否は多分に感染症の動向に左右されるため、臨機応変に対応する必要がある。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウィルスの流行の影響で、まったく海外出張ができなかったからである。今後も論文・著書の執筆にともない追加的な研究が必要となる可能性があるため、残額は次年度以降の活動に有効利用するつもりである。 感染症の動向に左右されるものの、可能な限り国内外の研究機関等へ出張し、史料渉猟、あるいは学会に参加することで、当初計画したとおりの目的に沿って研究費を適正に使用していく計画である。論文・著書の執筆がすすめば、それだけ発表の機会も多くなるので、それに史料収集の出張をあわせたりすることで、効率的な使用をこころがけるつもりである。
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Research Products
(2 results)