2020 Fiscal Year Annual Research Report
Reconsidering American History through Transpacific Minorities' Perspectives
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18K01047
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
兼子 歩 明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (80464692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅 美弥 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50376844)
李 里花 中央大学, 総合政策学部, 准教授 (50468956)
佐原 彩子 大月短期大学, 経済科, 准教授(移行) (70708528)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アメリカ合衆国 / 環太平洋世界 / 人種 / ジェンダー / ディアスポラ / 難民 / 強制移動 / 人口調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2020年度は、COVID-19の感染拡大への懸念から出張等が厳しく制限される中で、メンバーは各自の研究をできる範囲でおこなった。代表者の兼子は、2018〜19年度にアメリカの各史料館で閲覧・収集した、アジア系アメリカ人クィア活動家たちの組織に関する各種一次史料を整理し内容を読解・分析する作業を進めた。その結果、「アジア系」としてのアイデンティティがクィアとしてのネットワーキングや討議、差別に対する抗議を通じて再構築されている可能性を見出した。 分担者の菅は、日米のデータベースを駆使しつつ、個人の記録、書簡、新聞記事などの史料を入手し、センサスをはじめとする史料とリンケージし、個人史からみえる環太平洋地域のマイノリティ史・アメリカ史像の検証を進めた。またその成果の一部を、オンライン国際学会において発表し、論文としても刊行した。 分担者の李は、日本とハワイにおけるコリア系移民のエスニック文化とアイデンティティに関する研究報告を実施し、環太平洋地域のマイノリティ研究を接続する枠組みとしての「トランスナショナリズム」の限界と可能性を明らかにした。 分担者の佐原は、出版した論文において、難民として入国した人びとに対する強制退去がベトナム系アメリカコミュニティの形成を促す役割を果たしてきたことを明らかにした。また、これまでに閲覧・収集した一次史料の分析を進めることを通じて、環太平洋地域におけるマイノリティ集団の移動に強制移動も含めそのもたらしたものについて考察を深めた。
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[Journal Article] Tokyo Gakugei University’s Spring 2020 Online Lecture Series: Research Findings and Implications for Future Programs Based on Lectures Addressing COVID-19 and Structural Racism2021
Author(s)
Shichinohe-Suga,Miya, Shinohara,Hanako, Wong, David, Gaffney, Stuart, and Lewis, John
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Journal Title
Bulletin of Tokyo Gakugei University, Humanities and Social Sciences Ⅱ
Volume: 72
Pages: 1-25
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