2020 Fiscal Year Annual Research Report
New development and dissemination of versatile museum / school / regional collaboration practice
Project/Area Number |
18K01113
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Research Institution | Lake Biwa Museum |
Principal Investigator |
中野 正俊 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 特別研究員 (40443460)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 博物館・学校連携 / 博物館・地域連携 / 博物館・大学附属小学校連携 / 学習指導要領 / 小学校理科 / 社会に開かれた教育課程 / 主体的・対話的で深い学び / コロナ禍による研究断念 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究を連携学習試作期、連携学習展開・改良期、連携学習汎用期の3期に分け、以下のPDCAサイクルで推進した。なお、実践領域は理科、環境学習に焦点化した。 (1)連携学習試作期(第Ⅰ期:平成30年4月~11月:8ヵ月:Plan & Do)研究2年目に小学校で全面実施される新学習指導要領は平成30年度時点で公示されていたことを受け、県立琵琶湖博物館で考案した体験学習のうち、新要領の内容に合致、または改良によって開発できると考えられるものを整理した。また、滋賀大学教育学部附属小学校の研究協力者連携を軸に、地域住民や民間企業と協力し、新要領に添った学習を試作した。 (2)連携学習展開・改良期(第Ⅱ期:平成30年12月~令和2年5月:18ヵ月:Do & Check)次の2つを具体化しようとした。第1に、学校教員や地域学習ボランティアを対象に指導研修を行った上で、開発した連携学習を開始した。第2に、連携学習前後の児童の情意側面と知的側面の変容を測定し、分析しようとした。ところが、令和2年2月から新型コロナウィルスの感染拡大のため、第Ⅱ期後半の連携学習が不可能となった。 (3)連携学習汎用期(第Ⅲ期:令和2年6月~令和3年3月:10ヵ月:Check & Action)第Ⅱ期で開発、改良した連携学習をパッケージ化する計画は、次の3点で不可能となった。第1に、感染症拡大によって、第Ⅱ期における変容分析の大部分が停滞した。第2に、研究協力校を含め全国の学校が3ヶ月の臨時休業となった。学校再開が6月となったため、学校側が年間授業時数の確保を優先し、研究対象の授業は確保できなくなった。第3に、本研究は地域住民による支援を計画していたが、感染症対応による「3密」回避によって、住民の支援が極めて難しくなった。1年延期を考えたが、新型コロナ感染症の収束が見えなかっため、やむなく科研費による研究続行を断念した。
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