2023 Fiscal Year Annual Research Report
Rural Transition from Rice to Fruit Growing Areas in Mekong Delta, Vietnam
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18K01140
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| Research Institution | Okayama University |
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Principal Investigator |
金 どぅ哲 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (10281974)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 果樹産地 / グローバル化 / 土地制度 / ベトナム / メコンデルタ |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は，昨年度までの現地調査で得られた成果を整理するとともに、ベトナムのティエンジャン省およびホーチミン市近郊において熱帯果樹のサプライ・チェーンに関する追加調査を行った。そのうち特記すべきことは、コロナ禍以降に中国における熱帯果樹の需要が急増し、ベトナムにおける果樹生産と輸出を押し上げていることである。とりわけ熱帯果樹の代表格であるドリアンの需要が大きく伸びたが、それに対応したのが地理的に近いベトナムであり、2023年度のドリアンの対中輸出額は約16倍もの増えたようである。このような中国向けのドリアンの需要増に現地農民は素早く対応し、調査対象地域においても胡椒やコーヒーなどの従来の商品作物からドリアン生産に転換する農家も少なからず確認された。中国における熱帯果樹の需要増加の背景には、所得水準の上昇のみならず、米中貿易摩擦と中国政府の食糧安保への懸念があるが、それによるベトナム農業農村への影響については今後の課題として引き続き注目したい。
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