2019 Fiscal Year Research-status Report
An Anthropological Research on Professional Women in South Asian Music and Performance
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18K01165
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田森 雅一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 学術研究員 (10592454)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 南アジア / 女性芸能者 / ジェンダー / 音楽芸能カースト / ポストコロニアル / ナショナリズム / 芸能と売春 / グローバル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、共同研究メンバー4名(田森雅一、岩谷彩子、寺田吉孝、村山和之)による研究会を3回、大学共同利用機関法人人間文化研究機構「南アジア地域研究」国立民族学博物館拠点(MINDAS:代表・三尾稔)音楽芸能斑との共同研究会を1回の、都合4回の研究会を開催した。また、田森は、本研究成果の一部を日本文化人類学会および東洋音楽学会にて発表した。 研究会の第1回は、令和元年6月22日に国立民族学博物館にてMINDAS音楽芸能斑との共同研究会を行い、共同研究メンバーの村山が研究発表を行った。また、招聘報告者として飯田玲子が研究発表を行った。第2回は、7年6日に京都大学吉田キャンパスにおいて開催し、各自が今後の研究計画を発表した。第3回は11月2日に京都大学吉田キャンパスにおいて開催し、岩谷がインド調査の帰朝報告を行ったのをはじめ、寺田が南インドにおける女性芸能者に関する先行研究の発表を行い、各自の研究課題についての発表と討論を行った。第4回は令和2年2月2日に東京大学駒場キャンパスにおいて開催し、田森がインド調査の帰朝報告を行ったのをはじめ、各自の研究課題についての討論を行った。 共同研究メンバー4名のうち3名が海外調査を行った。岩谷彩子は9月14日から29日までインド(デリー、ウダイプル、ビカーネル、プシュカルなど)において資料収集と聞き取り調査を行った。田森は、12月18日から31日までインド(デリー、ジャイプル)にて資料収集と聞き取り調査を行った。村山和之は2月17日から3月にかけてパキスタン(ラホール、イスラマバード、クエッタ)とインド(アムリトサル、デリー、アーグラー)で文献調査・資料収集および聞き取り調査を行った。 研究代表である田森は、日本文化人類学会・第53回研究大会(2019年6月1日、仙台市:東北大学)および、東洋音楽学会・第70回大会(2019年11月17日、京都市:京都市立芸術大学)において個人発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた3回の研究会に加えて、MINDASとの共同研究会を開催する機会を得てメンバー1名と招聘報告者1名の研究発表を行った。このことにより、メンバー内での議論を深めると同時に、南アジアをフィールドとする他の研究会メンバーとの討議が可能となり、研究課題について深堀りすることができた。メンバー4名のうち、3名が海外調査を行うことができたが、メンバー1名が新型コロナウイルス等の影響により、海外調査が次年度に延期になった。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度も共同研究メンバーによる年3回程度の研究会を開催する予定である。また、他の研究会との共同研究会の開催を積極的に行い、フィールドワーク(海外調査)の結果を含む成果の一部を学会等で発表していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
共同研究員4名のうち1名の海外調査が、次年度に延期になったため。次年度に海外調査を行う。
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