2021 Fiscal Year Research-status Report
生活様式の国民的均質化の下での民族意識の行く末を見通す実証研究
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18K01168
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鏡味 治也 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20224339)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 民族意識 / 国民意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度コロナ禍で海外調査ができなかったため、本年度こそ海外調査の実施を目指して準備を進めたが、引き続きコロナ禍による海外渡航自粛と海外旅行者の受け入れ自粛が、日本でもインドネシアでも実施し続けられたため、本年度もまた海外調査がかなわないままに終わった。海外調査のためにデジタル・カメラ等現地調査のための備品を購入したが、次年度への備えとするにとどまった。 日本国内においても申請者の居住地である石川県や東京ほかの主要都市で蔓延防止法が長期に措置されて移動が制限され、出席を予定していたインドネシア研究懇談会の年次研究大会はオンラインで実施され、また関東・関西在住の研究者との研究打ち合わせも実施できず、国内旅費も使用しないままで終わった。 その結果本年度の活動内容は、既収集データの整理・分析の継続と、関連研究(本・雑誌論文)の精読にとどまった。 しかし本研究のもう一つの主要課題だった、インドネシア2000年センサスの生データの整理は2年度目までに終了しており、現地調査予定地域に関するセンサス・データの分析も順次行っている。本研究最終年度となる令和4年度には、そうしたデータを活用して複数個所の現地調査を集中的に実施したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の世界的蔓延により、2年間にわたりインドネシアでの現地調査が実施できなかったことにより、当初計画で5年間のうちにインドネシア国内5か所で行う予定だった現地調査が、4年間で3か所でしか実施できていないのが、「やや遅れている」と判断した理由である。まだできていない現地調査は最終年度に集中的に実施したい。 当初目的のもう一つの課題であった、インドネシア2000年センサス・データの整理は予定より早く2年度目には終了し、その後のデータ分析は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に当たる令和4年度は、コロナ禍で2年間できなかったインドネシア現地調査を集中的に実施してデータ収集に充てるとともに、収集データを整理・分析して成果発表につなげたい。 インドネシア渡航は、現地でのコロナ禍の状況も勘案して、調査地域別に2~3回に分けて行うことを計画している。それも含めたこれまでの収集データを整理して、12月に東京で開催予定のインドネシア研究懇談会の研究大会での口頭発表も計画している。
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Causes of Carryover |
令和2および3年度でコロナ禍により予定していた海外調査および国内旅行が制限されたため、旅費に想定していた予算額が最終年度の令和4年度まで持ち越された。最終年度には当初計画で予定しながら実施できていなかったインドネシアの現地調査を複数個所で実施するとともに、東京で開催が予定されているインドネシア研究懇談会研究大会への出席や、課題関連研究者との研究打ち合わせのための国内移動も精力的に行っていきたい。
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Research Products
(1 results)