2020 Fiscal Year Research-status Report
参加型映像制作による民話の活用と伝承に関する映像人類学的研究
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18K01169
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
分藤 大翼 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (70397579)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 民話 / 映像化 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、研究課題の核となる現地調査を実施することができなかった。そのため、補助事業期間延長承認申請書を提出し受理されている。 令和元年度の末に実施した現地調査において、民話の採録と翻訳、「民話の映画化」に必要な映像の撮影をおこなった。本年度はこれらの資料を整理し、あわせて研究代表者が2002年より撮影している映像の編集と、令和元年度の採録した民話の翻訳作業をおこなった。また、これまでの調査により対象社会における民話と、その継承の現状が明らかになってきたことから、論文の執筆をあわせて進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、カメルーン共和国に渡航し調査を実施することができないため。なお、令和2年度については、補助事業期間延長承認申請書を提出し受理されている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度については、国内外の研究者等と連絡を取り、渡航ならびに調査を実施する可能性を探っている。状況は厳しいが、調査を実施し成果報告を行うことを前提に、最終年度に予定している研究を推進する。 これまでに撮影・録音してきた資料を編集し民話を映画化する。そして、当該社会において上映会を開催し、議論することを通じて、映像を活用した民話研究の可能性と課題を明らかにし、無文字社会における民話継承の新しいモデルを構築し、論文ならびに学会発表によって公表する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により現地調査が実施できなくなり、補助事業期間の延長をおこなったため。次年度使用額は予定どおり海外出張旅費として使用する。
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