2020 Fiscal Year Research-status Report
Anthropological study of development and reconstitution of locality and identity
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18K01172
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中田 友子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (50508398)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 開発 / ゴム・プランテーション / 生業 / 村落コミュニティ / 資本主義的諸関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
Covid-19の世界的蔓延により、海外渡航が完全に不可能となってしまい、予定していたフィールドワークはすべてキャンセルとなった。そのためこの1年は、これまでの調査で蓄積したデータの整理と論文執筆を中心に研究活動を行った。 具体的内容としては、2019年度に実施したフィールドワークで録音したデータの文字起こしをラオス人調査アシスタントに依頼し、実施してもらった。また国立民族学博物館のプロジェクトである「地域研究画像デジタルライブラリ」に応募し、採択されたため、これまでの調査で撮影した写真データを、当該プロジェクトを通してデータベース化することになった。 論文については、これまでの南ラオスでの調査をもとに、ある雑誌に英語の論文を投稿・再投稿し、現在はその結果待ちの状態である。またこれとは別に、研究分担者として参加している共同研究(科研基盤(A)「グローバル化における権力編成の変動と新たなコミュニティ運動」研究代表者 西井凉子)が、タイのチェンマイ大学で2020年9月に共同でシンポジウムを開催する予定だったが、Covid-19の影響で現地開催はキャンセルされ、代わりにオンライン開催となり、これに参加し発表を行った。そしてその成果として、英語で論文集を出版する予定であり、その執筆を行った。この論文は、本研究の科研費による調査の成果でもあるため、その旨、明記することにしている。なお、この論文集は2021年度中にタイの出版社から出版される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
すでに述べたように、Covid-19の世界的流行によって、海外渡航がすべてキャンセルとなり、予定していた2回のフィールドワークが実施できなかった。過去2年間は全く問題なく、滞りなく実施できていたため、これまでは順調であったが、最終年度で調査が完全に滞ってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
Covid-19が収束次第、できるだけ早急にラオスでの調査を再開する予定である。収束を待つ間は、これまで通り、データ整理と論文執筆に専念することにしている。
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Causes of Carryover |
予定していたラオスでのフィールドワークをすべてキャンセルせざるを得なかったことにより、旅費全額と謝金の大部分(調査アシスタントに対するもの)が未使用となったため。
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