2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K01173
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
渥美 一弥 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (30646344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 晋 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (00259649)
浮ヶ谷 幸代 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (40550835)
小谷 和彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60335510)
佐藤 正章 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70382918)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 文化人類学 / 地域医療 / フィールドワーク / サファリング / 教育 / 人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年4月以降の新型コロナ禍により、現地に赴き対面インタビュー調査をおこなうことが不可能となった。しかし、以降、メールやzoom等で医師たちとやり取りを続け、医学教育における文化人類学的視点の活用を渥美のもとで学んだ医師自身に書いてもらうことにした。 それにより、研究メンバーがインタビューをするのではなく、渥美から文化人類学を学んだ医師が、自ら文化人類学を学んだことにより医療活動にどのような影響があるか医師自身に報告してもらうという形に変更し、このやり取りを2020年度は続けた。頻繁にオンラインによる研究会を開き、研究内容が賛同する医師や研究者たちに研究発表してもらい、今までの研究成果をまとめて、本研究で2019年度までに行ったインタビューをもとに2020年5月30日の文化人類学学会において研究発表を行った。主催は早稲田大学。発表場所は新型コロナ禍によりオンラインとなった。 さらに、渥美から2019年度までのフィールドワークでインタビューを受けた自治医科大学の卒業生の医師たちが、インタビューの内容を深化させてエッセイを仕上げ、それを2021年の6月に刊行することが決定し、著書を刊行することにより、医学教育における文化人類学教育の具体的な提案および、文化人類学の医学部における教育成果の一事例を提出し、医学教育における文化人類学教育モデルの一つを提示することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年4月以降の、COVID-19禍により、現地に赴き対面インタビュー調査をおこなうことが不可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
渥美から2019年度までのフィールドワークでインタビューを受けた自治医科大学の卒業生の医師たちが、インタビューの内容を深化させてエッセイを仕上げ、それを2021年の6月に刊行することが決定し、著書を刊行することにより、医学教育における文化人類学教育の具体的な提案および、文化人類学の医学部における教育成果の一事例を提出し、医学教育における文化人類学教育モデルの一つを提示する予定である。 2021年7月30、31日に自治医科大学主催で行われる第53回日本医学教育学会大会 で後述の出版物の代表メンバー(自治医科大学で渥美の文化人類学の講義を受けた者、さらに、渥美の主催する文化人類学セミナーの継続受講者による同タイトルの論文をまとめたもの)の発表を中心としたワークショップを行う。
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Causes of Carryover |
2020年4月以降の、COVID-19禍により、現地に赴き対面インタビュー調査をおこなうことが不可能となった。この状況が2021年5月現在も続いているという状況であるため、今後については新たな研究成果の公表方法を検討していく予定である。
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Research Products
(5 results)