2021 Fiscal Year Research-status Report
Anthropological study of a new indigenous movement in Melanesia
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18K01192
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
吉岡 政徳 神戸大学, 国際文化学研究科, 名誉教授 (40128583)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ヴァヌアツ / トゥラガ・ネイション / インディジナス / 伝統復興運動 / 伝統と近代 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度も、新型コロナ・ウィルスの世界的流行のため、海外でのフィールドワークを実施することができなかった。本来ならば、2019年度と同じく、ヴァヌアツ共和国でトゥラガ・ネイション運動に関するフィールドワークを実施し、特に、伝統的財に関する「銀行」を調査し、市場経済と伝統経済の関連を解明するはずであった。しかしヴァヌアツはこの1年間も海外からの渡航者を完全にシャットアウトしたため、ヴァヌアツでのフィールドワークを断念せざるを得なかった。 従って今年度は、文献研究を重視し、ヴァヌアツ・デイリーポストなどヴァヌアツ国内の新聞記事で取り上げられたトゥラガ・ネイション運動関連の情報を調べるとともに、アジア経済研究所図書館で、世界の先住民運動関連の文献を調べると共に、オセアニア研究者とインディジナス・ムーヴメントに関する研究打合せを実施した。また、論文「「辺境としてのオセアニア」を抜け出すことは出来るのかー文化人類学とオセアニア研究」を公刊した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
理由 本年度は、新型コロナ・ウィルスの世界的大流行により海外でのフィールドワークをすることができなかったため、今年度の研究計画をほとんど遂行することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は最終年度だったが、一年延長することにし、コロナ禍が一段落してヴァヌアツでのフィールドワークが実施できるようになるのを待つ。幸いに現在の情報では、ヴァヌアツ政府は2022年7月から海外からの渡航者、旅行者を受け入れる方針を打ち出しており、次年度中にはフィールドワークが可能となることが期待される。現実にフィールドワークが可能となれば、すぐに手続きを行い、ヴァヌアツでの調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、海外調査地(ヴァヌアツ)が国外からの渡航者を全面的に受け入れなくなったため、フィールドワークができなくなった。次年度は、ヴァヌアツ政府が7月から海外渡航者受け入れる方針なので、フィールドワークが可能となると思われ、フィールドワークを中心に経費を使用する予定である。
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