2021 Fiscal Year Annual Research Report
Designing a multi-layered legal framework for the export of infrastructure services: Construction of the theory and its implementation in Asia
Project/Area Number |
18K01273
|
Research Institution | Chuogakuin University |
Principal Investigator |
中川 淳司 中央学院大学, 現代教養学部, 教授 (20183080)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 国際投資法 / インフラサービス輸出 / インフラサービス投資 / 二国間投資条約 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度、本研究では、インフラサービス輸出事業の多層的な法的枠組のモデルをアジアにおけるインフラサービス輸出事業に当てはめるための実装作業を行った。そのため、(1)発注者と事業者が締結する事業契約(コンセッション契約等)、(2)事業資金を提供する公私の投融資家が発注者や事業者と締結する投融資契約、(3)事業者とサービス利用者が締結するサービス契約、(4)これらの契約に適用される受入国の国内法及び事業者本国や投融資国の国内法、(5)受入国と事業者本国の間の二国間投資条約、自由貿易協定(FTA)投資章等の国際法、から成る多層的な法的枠組に着目した。 アジアにおけるインフラサービス輸出事業において、以上5つの要素にいかなる内容が盛り込まれるべきかを考察した。そして、各構成要素間の相互補完性と整合性をいかにして確保すべきかを考察した。巣のために、電力、上下水道、空港等、インフラサービスの異なる部門により、これらの構成要素にいかなる相違と共通点があるかを、多くの一次資料に即して分析した。 以上の分析結果を踏まえて、アジアにおけるインフラサービス輸出事業の多層的な法的枠組の改正提案を取りまとめた。具体的には、(1)事業契約、サービス契約、投融資契約のモデル契約、(2)主要なインフラサービス輸入国の国内法(公共調達関連法、サービス事業関連法、民法その他私法)の現状分析と改正提案、(3)これらの国と日本や中国が締結している二国間投資条約やFTA投資章の改正提案を取りまとめた。
|
Research Products
(10 results)