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2018 Fiscal Year Research-status Report

知的エージェントによる有害行為に対する刑事責任

Research Project

Project/Area Number 18K01309
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

石井 徹哉  千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (20351869)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡部 雅人  愛媛大学, 法文学部, 准教授 (30453989)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
KeywordsAI / 刑法 / 刑事責任 / 過失 / 製造物責任
Outline of Annual Research Achievements

研究代表者石井は,若手の刑法研究者(主として博士後期課程在学ないし博士取得者)と研究会を開催し,そこで,ドイツにおけるAIに関する研究動向及び各自の研究内容を報告し,検討をおこなった。この研究会には,法総研の検事の参加も得て,実務的な観点からの意見交換もおこなうことができた。
他方,研究分担者は,年度前半ドイツに海外出張をしていたことから,現地において,本研究課題に関係するドイツ刑事法の研究者との人脈を作るとともに,意見交換をおこなうなどして,最先端の情報収集に努めた。
大きな研究方向として,AIといわれる場合,その概念,内容が多様であり,それらをひとくくりにして議論するのは適切ではないと判断し,まずは特定の機能を実現するために構築され,社会実装が目指されているものを対象として検討することからはじめることとし,人間性とAIとの比較検討は,後の検討課題とすることとした。そのなかで,自動運転自動車の問題が具体的事例をとして豊富であることから,本年は,とくにいわゆるトロッコ問題における緊急避難状況の回避と刑事責任の検討を中心としておこなった。研究会の参加メンバーは,それぞれ各自見解が異なるものの,自動運転自動車が事故回避のために実装されるという前提に立つ場合,トロッコ問題の状況が生じるのは,極めて稀な偶然ではないかということで概ね結論が一致した。
これを前提として,研究分担者,研究協力者も含め今後の各自の研究テーマに沿った研究を実施し,研究会で報告し,議論することとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

必要な研究資料やドイツにおける議論を幅広く収集できたこと,また,研究会における議論により,研究課題に対する取組が独りよがりなものとならず実施できているものと思料される。

Strategy for Future Research Activity

2019年度は,研究分担者である岡部が再度ドイツへ出張し,学会等に参加することで,再度ドイツにおける議論の動向を収集するとともに,海外研究協力者の拡大に努めることを予定している。
また,若手研究者との研究会も定期的に実施し,具体的な研究成果がでるように調整することを予定している。研究成果については,可能であれば,書籍形態での出版を考えているものの,折からの出版不況のため実現には困難が予想され,その場合は,別途異なる方法での成果発表を考えている。

Causes of Carryover

研究分担者の岡部が2019年度にもドイツでの学会参加と研究資料の収集にいくことにしたため,そのための費用を次年度へと繰り越したことによる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] AIに関する刑法的課題2019

    • Author(s)
      石井 徹哉
    • Journal Title

      罪と罰

      Volume: 56-2 Pages: 5-19

URL: 

Published: 2019-12-27  

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