2018 Fiscal Year Research-status Report
自動走行の自動車における個人情報・プライバシーの保護の法的検討
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18K01396
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Research Institution | Institute of Information Security |
Principal Investigator |
湯淺 墾道 情報セキュリティ大学院大学, その他の研究科, 教授 (60389400)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自動運転 / プライバシー / AI / 個人情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では①自動走行の自動車が収集する情報の種類とステークホルダーの解明、②安全性確保のために収集・利活用することができる範囲の解明、③個人情報、プライバシーに関わる情報の保護強化と利活用の国際的動向、④事故発生時のデータ分析における取扱い、⑤タクシー、バス等の公共交通機関における利用という5つの視点を設定しているが、2018年度は主として各項目についての基礎的な情報の収集を行った。 研究成果として公表したものは、次の通りである。 夏井高人・岡村久道・掛川雅仁編『Q & Aインターネットの法務と税務』(新日本法規、2018年)所収「自動走行機能を持つ自動車は、手放しで運転できるのか」「AI(人工知能)に関する現状は」、湯淺墾道「IoTと個人情報保護・プライバシー保護」早稲田大学スマート社会技術融合研究機構(ACROSS)共通テーマB・セミナー(2018年7月19日・早稲田大学西早稲田キャンパス63号館)、湯淺墾道「交通事業者としてのプライバシーへの対応」タクシー事業者によるコミュニティ交通ネットワーク研究会(2018年6月20日・九州国際大学)、折田明子・湯淺墾道「死後のデータを残すか消すか?:追悼とプライバシーに関する一考察」第81回電子化知的財産社会基盤研究会(2018年9月13日・岡山大学)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに研究を進めており、研究成果についても、公表を始めている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、①自動走行の自動車が収集する情報の種類とステークホルダーの解明、②安全性確保のために収集・利活用することができる範囲の解明、③個人情報、プライバシーに関わる情報の保護強化と利活用の国際的動向、④事故発生時のデータ分析における取扱い、⑤タクシー、バス等の公共交通機関における利用という5つの視点についての研究を推進する。具体的には法令、文献収集、判例収集を行い、その分析と検討を実施する。 また、研究成果についても、随時公表していく。
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Causes of Carryover |
東南アジア諸国における法整備やサイバーセキュリティに関する状況の調査のため、現地調査を計画したが、相手先大学等の都合により2019年4月に実施することとした。このため、旅費を確保するために次年度使用額として繰り越し、2019年4月に旅費として使用する予定である。
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