2022 Fiscal Year Annual Research Report
Japanese Postwar Reform of the Governmental System: a reconsideration from security, civil-military relations, and language encounter perspectives
Project/Area Number |
18K01414
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
コンペル ラドミール 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (90528431)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 安全保障 / 占領 / 戦争 / 異常気象現象 / 環境 / 紛争 / 政治学 / 基地 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、戦後日本の統治制度改革について、安全保障的な観点に注目し、占領軍との関連で、軍官関係及び文化・言語邂逅という側面から日本戦後政治史の視点から分析を進めてきた。 2022年度は前年に続き、新型コロナウイルス感染症のため計画していた海外調査に行くことができず、残額も少なかったので大半は二次資料および書籍購入に投入した。当初は本研究で主に日本の占領統治制度を構想していたのだが、新型コロナウイルスの影響および国際学会における活動を考慮し、本枠組みに比較的・超越的な観点を用いることにした。それにともない戦争および占領に自然環境と戦闘・占領者/被占領者同士の交渉の観点を見出し、研究課題に織り込むことにした。このような取り組みの結果として、以下の論文や学会報告を行った。 研究成果として、2022年6月6日にオンラインで開催されたフィリピン政治学会・国際政治学会研究委員会の「コロナ禍における紛争の変容と平和構築」研究大会において"Climate Security from Below"と題する研究報告を行い、戦争および占領における自然環境の要因について検討した。2022年9月3日、日本地方政治学会・日本地域政治学会研究大会において「戦後日本における米軍基地の進展」と題する報告を行い、軍事基地の関連性について論じた。さらに2023年3月17日、国際政治学会のカナダ(ケベック市)における研究大会で"Climate and Conflict: Lessons from the Past in East Asia"と題する報告を行い、交戦や占領と自然環境との関連性についての考察を深めた。また、学術論文として"Impact of Extreme Weather Events in the Wartime Okinawa"を刊行した。そのほかにも研究テーマに関連する成果を発表した。
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