2018 Fiscal Year Research-status Report
国際連盟の社会人道分野での活動から国際連合経済社会理事会への連続と断絶
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18K01461
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
後藤 春美 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00282492)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際連盟 / 国際連合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、まず国際連合経済社会理事会成立に関する二次文献の検討に時間をかけた。次いで、今年度支給していただいた科学研究費は主として旅費に使用し、ロンドンの大英図書館、イギリス公文書館、オクスフォード大学、ケンブリッジ大学において関連する資料を収集した。オクスフォード大学においては、イギリスにおける国際連盟研究の第一人者である教授と意見交換を行うことができた。当初は、国際連盟の活動から国際連合の国際難民機関、女性の地位委員会、アジア極東経済委員会への継続と断絶を検討することを考えていたのだが、意見交換によって影響を受け、むしろ連盟経済財政委員会の活動とその発展について研究を進め、収集した資料も経済分野のものが多くなった。史料として特に有用であったのは、オクスフォード大学ナッフィールド・カレッジが所蔵するアレクサンダー・ラブデイ文書と、ケンブリッジ大学チャーチル・アーカイヴス・センターが所蔵するアーサー・ソルター文書であった。また、費用面においては本科研による出張ではなかったが、2019年3月にプリンストン大学に出張する機会を得、同大学シーリー・マッド・マニュスクリプト・ライブラリーにおいても史料調査を行った。同大学東アジア研究プログラムが主催したグローバル・ヒストリー・ワークショップにおいて、Challenging the Imperial Order: The League of Nations and East Asia (帝国秩序への挑戦ーー国際連盟と東アジア)と題して、これまでの研究について報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、当初考えていた国際難民機関、女性の地位委員会、アジア極東経済委員会に関しては、あまり資料を集めることができなかったが、一方で、国際連盟から国際連合経済社会理事会へのつながり、特に両機関の経済面における活動に関しては研究を深めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画とはややずれるが、国際連盟、国際連合の経済財政面での活動は、十二分に重要であるので、第2年度の状況によっては、むしろこの側面に注力していくことも考えている。
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