2020 Fiscal Year Research-status Report
東アジア冷戦構造の変容と北朝鮮の核開発、在沖米軍基地の性質変化の関連性について
Project/Area Number |
18K01470
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
金 成浩 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (60325826)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | ロシア外交 / 北朝鮮 / 核開発 / ソ連外交 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、感染症拡大のため、予定していた国内外の公文書館等において史料調査するなどの研究活動は実施できなかったものの、以下のようにこれまでの研究をまとめ公表した。
1、「ロシア史研究会」におけるソ連外交に関する学会報告(2020年11月)「ハンガリー動乱とフルシチョフ外交:ソ連の政策決定過程における中国要因からの考察」この報告は、ソ連外交の安全保障観を1950年代にさかのぼり解明しようとしたものである。本科研費との関連でいえば、1980年代のソ連外交の特質を理解するため予備的考察をおこなったものである。とくに、ソ連と中国の関係に焦点をあてながら、この時期のソ連外交における対米認識および対米脅威認識がどのようなものであったか、またソ連と中国とn関係がどのようなものであったか、さらには、その関係性が当時の国際政治にどのような影響を与えたか等について論じたものである。
2、拙稿「露朝関係の変遷と朝鮮半島の平和に関する一考察」(「政策科学・国際関係論集』第21号、2021年3月発行)この論考は、2019年度に発表した韓国語で書かれた拙稿を日本語に翻訳し、加筆修正して公表したものである。冷戦期から現在にいたるまでの、ロシア(ソ連)と北朝鮮関係の変遷をたどり、北朝鮮が核開発にいたるまでの経緯を概観した。北東アジア地域の平和において重要であるロシア(ソ連)と北朝鮮に焦点を合わせ、その二国関係の展開を捕捉すると同時に、北朝鮮の核開発問題の解決にむけての方策についても論じたものである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
感染症拡大のため、2020年度に予定していた国内外での公文書館での資料収集ができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延長することが承認されたため、2021年度において2020年度にできなかった資料調査をおこなう予定である。また、今までの期間ですでに資料調査を済ませた部分に関して論文を執筆する予定である。
|
Causes of Carryover |
感染症拡大のため、予定していた国内外での公文書館での資料調査ができなかったため、次年度使用額が生じた。研究期間を1年延長することが承認されたため、今年度に資料調査を実施し、基金を使用する予定である。
|
Research Products
(2 results)