2018 Fiscal Year Research-status Report
Dynamic adjustment of external imbalance through FDI and portfolio rebalancing
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18K01521
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
濱野 正樹 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (20711089)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 海外直接投資 / ポートフォリオ選択 / 対外不均衡 / 為替レート / 金融政策 / 異質な企業 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は主にベンチマークとなる理論モデルの構築に時間を割いた。本研究は対外不均衡と金融政策の関連を明らかにすることが一つのテーマであるが、この点に関して、1)金融政策が企業の参入退出に与える影響、さらには、2)生産性の異なる個々の企業に与える影響、3)またその対外不均衡について与える影響に関する考察を重点的に行った。(これらの結果はワーキングペーパーとして近々出版される予定である。) また香港における二つの国際学会において、関連する研究の報告を行った。また一橋大学におけるマクロカンファレンスにおいて上記研究に関する報告を行った。さらに夏季休暇中にはケルンにおけるヨーロッパ経済学会において関連する論文の研究報告を行った。フランス銀行に研究滞在し、研究報告を行った。またPappada研究員と意見交換を行った。冬期休暇中にはオスロ中央銀行主催のワークショップに参加し、研究報告とCao研究員、Maih研究員らと意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
金融政策と対外不均衡の動学的理解、という点において、重要な進展を得ることができた。一方、海外直接投資や、対外純資産の動学をも総合的に扱う理論的な枠組みについては目立った進展が得られなかったが、2019年度の主要課題としていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、2018年度に構築した理論モデルに、1)内生的なポートフォリオ選択、さらに2)生産性の異なる企業による海外直接投資の二点を含む対外純資産の動学を取り入れていきたい。また合わせてVARなどによる簡単な実証研究にも力点を置きたい。
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Research Products
(12 results)