2020 Fiscal Year Research-status Report
Dynamic adjustment of external imbalance through FDI and portfolio rebalancing
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18K01521
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
濱野 正樹 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (20711089)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 東日本大震災 / ポートフォリオ選択 / 対外不均衡 / 為替レート / 小国開放経済 / 金融政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、Devereux and Sutherland (2010)らの手法に則り、海外との資産ポートフォリオの推移を扱う一般的なプログラムを作成した。本年度はその枠組みに直接投資を組み込むための文献の読み込みや、理論モデルのスケッチを主に行った。また関連する研究として、小国開放経済における政府債務の推移や経常赤字がゼロ金利政策にどのように影響されるかを考察した理論モデルを構築した。更に、関連した研究として小国開放経済モデルをベースとし、東日本大震災時における電力供給のストップが各都道府県の経済活動に与えた影響をベイズ推定によるVAR分析により明らかにした。この研究はTCERのワーキングペーパーとして刊行された。 関連する研究の報告としては、日本経済学会春季大会での報告、ヨーロッパ経済学会での報告、日本国際経済学会秋季大会での報告、早稲田とパリ、シアンスポにおける共済学会における報告(いずれもオンライン)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度が当初予定では最終年度であったが、コロナ禍により当該研究の進捗に遅れが生じている。主な理由としてはコロナ関連の論文の執筆や報告に時間を取られてしまったことがある。
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Strategy for Future Research Activity |
資産ポートフォリオと海外直接投資を取り入れたモデルの構築のみならず、VARモデルを用いた実証研究も含めて、最終的な形にしていきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、予定していた海外での研究滞在が全てキャンセルになったため次年度使用額が生じた。各国のコロナ感染状況などを見極めながら、関連する研究のための旅費、滞在費として、または物品購入費用として使用したい。
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Research Products
(8 results)