2021 Fiscal Year Research-status Report
An experimental study of redistribution
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18K01523
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
小田 秀典 京都産業大学, 経済学部, 教授 (40224240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 悠 南山大学, 人文学部, 准教授 (10769649)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 実験経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
一昨年度に日本および中国での実験を予定していたが,新型コロナウィルス感染の拡大にともない被験者を実験室に集めての実験が不可能脳になったため研究期間を延期した.新型コロナウィルス感染が収束せず,今年度も実験を実施できなかった.そのため前年度末から本研究計画の進展は限られている. 一昨年以前に行った予備実験に基づいて理論的研究と文献研究を続けている.最近の研究では,初期分配が極端に不平等なときの再分配について,(1)不平等回避に関連があるため,再分配前の格差が極端なほど傾斜配分を選択して格差を縮少しようとする, (2)自分であれ他者であれ 最も不遇な主体の利益に関心が払われ,,最も取り分の少ない配分の割合が極端に小さくなる再配分は避けられやすいという傾向は同じであるが,様々な事例が報告されていることを確認した.これらについて予備実験の結果は(被験者数が小さくて)断定的なことを言えないので,この点を明らかにする実験を考えている. また新型コロナウィルス感染の拡大のための様々な社会的経済的政策の経験が,日本と中国の被験者の公平感に影響を及ぼしている可能性があるため,感染拡大前の実験結果との比較に注意が必要であり,この点についての文献検索を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染の拡大にともない被験者を実験室に集めての実験が不可能になったため
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染の拡大は,人々の公平性に関する考え方に影響を与えている.これについて文献研究を進めると共に,一昨年の実験との比較により何か知見を得たい.
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Causes of Carryover |
2021年度に実施できなかった実験を2022年度に実施するため.研究費は,消耗品の補充などを除き,実験の実施のために使用する.
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