2021 Fiscal Year Annual Research Report
The Economics of Happiness in Transition Economies
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18K01559
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
樋渡 雅人 北海道大学, 経済学研究院, 准教授 (50547172)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 主観的厚生 / 社会的信頼 / 市場移行 / ウズベキスタン / 共同体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、引き続きコロナ感染の影響により予定していた現地における補足調査は実施できなかったものの、最終年度として、国際会議における研究成果の発表や、現地研究者との成果共有や研究交流、論文投稿などを進めることができた。本年度は10月下旬に、他の業務(国際選挙監視員)を兼ねて、2年ぶりにタシケントを訪問することができため、その際に、タシケント国立経済大学、大統領公共行政アカデミー、プレハーノフロシア経済大学タシケント校などの研究協力者を訪ね、成果の共有や今後の研究発展に向けた打ち合わせをすることができた。また、本年度は、ウズベキスタンの主観的厚生と共同体(マハッラ)との関係について、特に、パンデミックへの対応という観点からも研究を進め、10月5日の国際会議(国際ホテル、タシケント)において報告(オンライン)した。会議には国際機関や大学の専門家の他、多くの政府関係者が参加した。11月17日には、国際会議(オンライン)において、ウズベキスタンの農業開発の観点からも関連報告をしている。2021年12月5日には、研究代表者のこれまでのウズベキスタンに関する研究活動や国際交流が評価され、ウズベキスタン大統領より、「ウズベキスタン独立 30周年記念」勲章を授与された。他に、移行諸国における主観的厚生と政治経済姿勢に関するワーキングペーパーについては、大幅な改稿を進めた後に再投稿中である。研究期間全体を通して、コロナ感染の影響で海外渡航の機会は限られていたものの、オンラインや他の機会を活用し、現地研究者との交流を進め、最終年度は研究成果の現地還元という点では十分な成果があったと考える。
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Research Products
(4 results)