2018 Fiscal Year Research-status Report
Numerical Simulation and Empirical Study of Term Structure model by nonlinear DSGE model under ZLB
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18K01575
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
飯星 博邦 首都大学東京, 経営学研究科, 教授 (90381441)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ゼロ金利政策 / ニューケインジアンモデル / 日本のマクロ経済の実証 / 米国のマクロ経済の実証 |
Outline of Annual Research Achievements |
30年度の研究実績としては、ゼロ金利制約下でのスタンダードなニューケインジアンモデルによる日本ならびにアメリカのマクロ経済を対象とした金融政策シミュレーションと推定について従事した。さらに、このモデルに「消費の慣習性」を導入することで、実際の実証分析に対する説明力が向上した。また、ゼロ金利政策での代表的な金融政策である「フォワードガイダンス」をモデルに導入した。これら2つの新規の仮定を導入して、自然利子率の推定を行った。 また、30年度における研究として、前回の科研費(基盤c, 2015年~2017年)の研究課題「複数のDSGEモデルのモデル結合による金融財政政策効果の予測法の改善」の一つとして実施した研究論文「Does a financial accelerator improve forecasts during financial crises?; Evidence from Japan with Prediction-pooling Methods」のリバイズ作業にも従事した。こちらは、2019年度にJournal of Asian Economicsに掲載された。 しかしながら、これらの研究が重なったために、当初の予定であったEpstein and Zin (1989)が提案したリカーシブ型効用関数(リスク回避と代替弾力性の分離)を用いたニューケインジアンモデルの着手にはいたらなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
30年度における研究として、前回の科研費(基盤c, 2015年~2017年)の課題であった研究論文のリバイズ作業に時間を割く必要があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定であったEpstein and Zin (1989)が提案したリカーシブ型効用関数(リスク回避と代替弾力性の分離)を用いたニューケインジアンモデルの着手。ならびに、Rudebusch and Swanson (2012)に倣い、異時点間代替性を用いたstochastic discount factorを算出し、これから金利の期間構造を導出する。これから、現代マクロ経済学的な観点から、金利の期間構造の解釈と政策分析を可能とする。
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Causes of Carryover |
図書・物品費等へ充当の予定。
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Research Products
(4 results)