2018 Fiscal Year Research-status Report
収入の季節性と農家の栽培技術の選択行動: インドネシアの事例分析
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18K01577
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
中村 和敏 長崎県立大学, 地域創造学部, 准教授 (40304084)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | インドネシア / アブラヤシ |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年7月に、西ジャワ州スカブミ県チバダックにあるアブラヤシ・プランテーションの国営会社(PT. Perkebunan Nusantara Ⅷ (PTPNⅧ))を訪問し、農園経営に関する状況や課題等について、ヒアリング調査をおこなった。また、バンテン州ルバック県バンジャルサリにある同社のパーム油搾油工場において、搾油工場の経営状況と搾油工場近辺に展開する小農(平均農園面積1.5ヘクタール)との取引状況について、聞き取りを行った。さらに、小農が多く加盟しているAPKASINDO(Asosiasi Petani KelapA Sawit Indonesia:インドネシア・アブラヤシ生産農家協会)の役員も務めるバンテン州ルバック県バンジャルサリ郡で調査地の村長に農家の経営状況についてヒアリングを行ったほか、今後3年間の調査協力の依頼をしたところ、協力が得られることになった。 また、2018年7月には、Indonesian Regional Science AssociationのInternational Conferenceにおいて、農家のリスク回避度の通時的安定性に関する研究発表をおこなった。また、ジャカルタにある中央統計庁(Badan Pusat Statistik)において、統計資料等の収集を行った。 その後、2019年3月に、バンテン州ルバック県バンジャルサリ郡の調査地の村長の協力を得て、アブラヤシの生産農家160家計に対して、アンケート調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた調査予定地では、調査対象農家の家計数が少なかったため、研究計画とは異なる地域での調査を実施することになったが、新しい調査地でも研究協力を得られることになり、特に問題は生じておらず、第一回のアンケート調査を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年7月にアチェ州のバンダアチェで行われる Indonesian Regional Science Associationで農業センサス個票データを用いて、アブラヤシ生産構造に関する研究発表を行う予定である。また、11月にはバンテン州ルバック県バンジャルサリ郡の調査村において、2回目の現地調査を行う予定である。
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Research Products
(2 results)