2023 Fiscal Year Annual Research Report
Income Seasonality and Farmer's Technology Adoption
Project/Area Number |
18K01577
|
Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
中村 和敏 九州産業大学, 経済学部, 准教授 (40304084)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | インドネシア / アブラヤシ / 農業生産性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、インドネシアのバンテン州バンジャルサリ郡において、現地フィールド調査を9月に行い、また国際学会(Indonesian Regional Science Association, The 18th International Conference)での研究報告を1件、そして国内学会(2024年度日本農業経済学会大会)での研究報告を1件実施した。現地フィールド調査では、インドネシア・アブラヤシ農家協会(Asosiasi Petani Kelapa Sawit Indonesia: APKASINDO)のスタッフへのヒアリングと約130のアブラヤシ生産農家へのアンケート調査(3度目)を行った。 また、研究期間全体を通じて、プランテーション経営企業の栽培作物選択行動とアブラヤシ農家の栽培技術選択行動の経済分析を行った。プランテーション経営企業の行動分析は、当該企業の社員へのヒアリング結果、企業から提供された内部資料、そして公開資料に基づいて行った。一方、アブラヤシ農家の行動分析については、ベースライン調査(アンケート調査)に続いて、リスク回避度のフィールド実験と追加のアンケート調査を2度にわたって行い、詳細なパネルデータを収集することができた。合計すると、学会では4回の研究報告、研究会では2回の研究報告を行った他、1編の論文を公刊し、現在投稿中論文が2編となっている。 新型コロナウイルスの世界的流行により、研究の中断と研究計画の変更があったため、収集したデータの分析は完全には終了していないが、早期に分析と論文の執筆を完了させる予定である。
|