2021 Fiscal Year Annual Research Report
Preferences for efficiency and fairness in climate change policies: An experimental approach
Project/Area Number |
18K01630
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
内田 俊博 中京大学, 経済学部, 教授 (60463113)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 環境経済学 / 気候変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,経済実験により被験者の効率性と公平性に関するパラメータの推計を行い,効率性と公平性のトレードオフに関する選好が気候政策に対する政治的態度とどのように関わっているのかを明らかにすることを目的とする。 本年度は主に,経済実験を行いデータを得られたとして,そのデータを使って選好パラメータを推計し,統計検定を行うコンピュータプログラムの開発を進めた。具体的には拡張型独裁者ゲームにおける被験者の効用関数のパラメータの推計方法や顕示選好の一般化公理の実データへの応用に関する既存研究を中心としてサーベイを行い,本研究に転用することを試みた。 本研究の遂行には経済実験の実施が不可欠であるが,新型コロナウイルスの影響が長引くことが徐々に明らかになり,年度の途中で大学にて対面で実験を行うことを諦めるに至った。これに伴って上記のコンピュータプログラムの開発もやめたため,完成の目途は立っていたものの,詳細を詰めてプログラムを完成させることはできなかった。 研究期間全体としては,新型コロナウイルスの影響により経済実験を実施できなかったため必要なデータが全く得られず,論文として発表できる結果は得られなかった。また,実際に発表した研究成果も無い。研究期間途中ではオンラインによる実験実施の可能性も模索したが,被験者と実験者の双方にとってはじめての経験であり,円滑に実施できるとの確信を持てなかったため断念した。
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